支柱欠き、相手の勢いに飲まれた流経大柏、逆転負けで全国届かず
ゲキサカ / 2019年6月20日 7時30分
[6.19 インターハイ千葉県予選決勝 日体大柏高 4-3(延長)流通経済大柏高 千葉県総合スポーツセンター東総運動場]
2年連続選手権準優勝、2年ぶりのインターハイ全国制覇を目指した流通経済大柏高は、準決勝で敗れた昨年に続き、千葉県予選で姿を消した。
足首の負傷から練習復帰した大黒柱・MF八木滉史主将(3年)が、まだ万全で無かったことから復帰を見送り、状態の良い選手で戦うことを決断。一方でU-17日本代表のアルゼンチン遠征から帰国直後のGK松原颯汰(2年)を先発起用して決戦に臨んだ。
前半からゲーム主将のFW渡會武蔵(3年)が攻守両面で奮闘。同じく献身的な動きが光るFW桜井俊英(3年)と渡會のゴールによって、前半12分までに2点をリードした。序盤は左SB栗原健汰(3年)が高精度の左足キックを連発。また、右SB瀧本脩司(3年)のクロスやロングスローが相手DFを苦しめ、守備面も読みに優れたU-17日本代表MF藤井海和(2年)中心に無失点で試合を進めていた。
だが、相手のカウンター、セットプレーから2失点して同点に。後半17分に追いつかれた直後に渡會がファインゴールを決めて強さを示したが、この日はバタバタした展開の中で相手に飲み込まれてしまう。勝利目前の後半アディショナルタイムに痛恨のPK献上。延長戦では前後半に決定機を作りながらも押し込むことができず。逆に延長後半アディショナルタイム、PK戦へ向けて192cmGK佐藤藍大(3年)を投入した直後にロングスローのこぼれ球から決勝点を奪われた。
得点が激しく動く展開。レフリーの判定に両校ベンチ、スタンドが騒然とするようなシーンもあった。榎本雅大コーチは「こういう展開になったら仕方ないです」。八木やMF大西悠介(3年)といったチームの支柱がベストコンディションでない中でも勝ち上がってきたが、あと1勝を掴むことができず。「逆襲します」(榎本コーチ)という選手権、プレミアリーグで名門が意地を見せる。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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