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1年生MF岩根が延長戦で直接CK弾!U-20代表FW西川擁する桐光学園が「分岐点」の一戦制して全国へ!!

ゲキサカ / 2019年6月22日 19時42分

 後半立ち上がりは日大藤沢の左SB吉本武(3年)が攻撃力を発揮。14分には相手DF3人をかわしてPAへ切れ込んだ。また、植村のループパスから布方がチャンスを迎える。だが、桐光学園はPAで安久がボールを奪ったほか、しっかりとシュートコースを塞ぐなど決定打を打たせない。逆に交代出場のMF所新太郎(3年)がボールに絡んで仕掛けの回数を増やそうとする。

 試合は80分間で決着がつかず、延長戦へ突入した。ここで桐光学園は「勝負に出ました。(1トップの西川)潤の周りを増やしたかったので」(鈴木監督)という理由で4バックへスイッチ。右SBに池上遼太(3年)を投入し、それに伴って重心をやや前方に傾ける。すると、本来右SBのレギュラーである池上がファーストプレーで右CKを獲得。このCKを岩根がニア上を狙って左足で蹴り込むと、ボールはGKの頭上を越えてファーサイドのゴールネットに吸い込まれた。

 5月の関東大会予選後から先発に定着したという1年生MF岩根が大仕事。拳を突き上げた1年生を中心に喜んだ桐光学園に対し、日大藤沢は前線に人数をかけて反撃するが、ゴールが遠い。逆にカウンターからチャンスを作っていた桐光学園が1-0で逃げ切り、全国出場を決めた。

 昨夏、5人抜きのスーパーゴールを決めるなど、インターハイをブレイクの大会としている西川は、試合前の鈴木監督からの「分岐点になる」というメッセージについて、「去年、自分も全国出ていますし、一昨年は全国に出られなかった。自分も出ると出ないとではだいぶ違うなと感じているところなので、チーム全体として(大一番で勝つことの大事さを)共有してできたのは良かった」とコメント。この勝利が彼らに自信をもたらすことにも繋がりそうだ。

 今年はエース西川がC大阪に帯同したり、U-20ワールドカップ出場のため、チームを離れることが多かった。チーム作りに苦慮してきたが、その中でチーム力を高め、全国切符を勝ち取ったことの意味は大きい。この日も課題と言われる集中力の部分を切らすことなく、戦い抜いて勝利。インターハイへ向けて西川は「タフな戦いになると思いますし、本当に一戦一戦やっていかないと勝ち抜けない大会だと思う。去年、ここ準優勝で悔しい思いをしているので、しっかり優勝できるように頑張っていきたい」と力を込めた。

 昨年度、桐光学園はインターハイ決勝(対山梨学院高)で1-0の後半アディショナルタイムの失点から逆転負け。選手権初戦は大津高との注目対決を0-5で落としている。この日、勝ち取った「分岐点」での白星から個人、チームとしてさらに力を高め、次は沖縄で昨年のリベンジを果たす。
 
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

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