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注目の下級生、負けじと努力した3年生が融合。東海大相模が三浦学苑を3-0で破り、全国へ!

ゲキサカ / 2019年6月23日 7時44分

 東海大相模と同じく1、2年生7人が先発した三浦学苑は、流れの良い時間帯に得点が奪えず、逆に突き放される展開に。勝機を逸した展開となったが、MF明石梓希とMF福田大我の1年生ダブルボランチに組み替え、彼らのテクニックを活かして反撃する。23分には右クロスから明石琉が決定的なヘッド。だが、これを東海大相模GK川邊大聖(3年)のビッグセーブに阻まれ、勢いづくことができない。ピンチを凌いだ東海大相模は貪欲に4点目を狙って攻め続けて快勝。全国切符を勝ち取った。
 
 今年、東海大相模は連覇を目指した関東大会予選で準々決勝敗退。彼らにとってターニングポイントは、インターハイ予選初戦直前の6月1日、2日に行われた北関東遠征だった。プリンスリーグ勢の桐生一高、矢板中央高と練習試合で対戦。桐生一に1-2で敗れ、矢板中央戦も前半20分までに0-2。それまでは3年生中心のメンバー構成だったが、有馬監督はこの試合の後半、2人の3年生を残して1、2年生にスイッチする。すると、3得点を奪って逆転勝ち。全国を目指すため、ここから先発メンバーの半数以上を下級生が占めるようになった。

 横浜FMや川崎FなどJクラブの育成組織出身が並ぶ下級生たちは技術力が高く、ミスが少ない。今大会はミスで相手に隙を与えることがなくなり、質の高いパスワークやサイドの突破力というチームの特長を表現しながら勝ち上がってきた。一方でサブに回る選手が増えた3年生も、与えられた時間の中で奮闘。本間は「(3年生の先発が減り、)正直悔しいですけれども、下の学年が上がってくれば自分たちも負けないと上がってくると思うので良い効果だと思います」。悔しさをバネに力を発揮した3年生も神奈川突破の大きな力になった。

 有馬監督は今年3月、チームの歴史を変えた前3年生の送別会で「第一期黄金期は終わった。下級生は第二期を作っていくよ」と語ったという。その第一歩を刻むインターハイ出場。注目の下級生に後押しされて現3年生も進化する今年のチームについて、指揮官も今後の成長が「読めないですよね。底なしでしょうね。『伸びしろばっかだな』と言っていましたけれども」という。

「自分たちがやっていかないといけない。応援もあるのでその分、気持ち入りますね」(島田)という3年生、「情けないプレーはできない。今年から結果を出せば注目されていく」(増田)という下級生が一体となって全国でもインパクトを残すか。“第一期黄金時代”の活躍で部員265人の大所帯となった東海大相模が、より質を高めて「本気で」日本一に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

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