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異例のシーズン中引退、トーレスの動機は”次世代育成”へ「欧州の若手選手たちは…」

ゲキサカ / 2019年6月23日 13時54分

 その後、トーレスはチームに合流していったが、そうした強い情熱はすぐさま若手選手に大きな影響を及ぼしたようだ。当時19歳だったFW田川亨介(現FC東京)が「何でも真面目に取り組んでいる。自分はそこがおろそかになっていたし、彼の真面目さを見てそういう気持ちにさせられた」とこぼしたこともあった。

 そこで今回、引退会見の場でも再び育成に関する質問をしてみた。鳥栖は現在、アカデミー出身18歳のMF松岡大起がレギュラーに君臨。アカデミーも高い実績を残していることを受けて「育成年代の現状をどう思っているか。また、日本の育成年代でもっと高めていくべき部分はどのようなところか」といった趣旨のものだ。

 すると今度は、より具体的なビジョンが熱く語られた。

「サガン鳥栖のユースには素晴らしい選手たちがいて、松岡選手もトップチームに上がってきてレギュラーとしても試合に出ています。そこで重要なことは、クラブを強くするためには、まずユースの選手、トップチームに上がった選手たちが感謝、愛を持ってやっていくことだと思います」。

「高めていくべき部分に関しては、ユースの選手がトップチームに上がった場合、彼らはすでにプロのサッカー選手です。一番若い選手だとか、ユースの選手というくくりではなくなってきます。その中で自分が何ができるのかを常に日頃のトレーニングから全力で出していかないといけない思います」。

「ヨーロッパの若手選手たちは全員が自信を持っていて、堂々と誇りを持って、自分ができることを最大限にやっていると思います。そこは日本の選手たちも見習っていくべきだと思います。というのも、彼らは高いポテンシャルがあるんです。実際にはできます。ただ、自信がないことで見せきれていないところがあります」。

「そこを伸ばすことでチームもクラブも強くなっていくし、そうする環境をつくっていくことが大事なのではないかと思います」。

 トーレスはこの日、引退後はアドバイザーとしてクラブに残ることを表明。「特にユース、若手の選手育成に目を向けていきたい」と明かした。竹原社長によると、クラブはこれまでアヤックス、ユベントスなどと結んできた海外クラブとの業務提携をさらに広げていく意向。その中でも、トーレスが果たす役割は非常に大きなものとなりそうだ。

(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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