攻め続けて2点差追いついた聖望学園、質と勝ち切る強さ磨いて選手権へ
ゲキサカ / 2019年6月25日 15時29分
[6.23 インターハイ埼玉県予選決勝 西武台高 3-2 聖望学園高 NACK5]
聖望学園高のMF石川祐希主将(3年)は0-2で迎えた後半のパフォーマンスについて、今大会のベストと言えるほどのプレーができたことを認めていた。前半からクリアボールも正確に繋ぐなど、相手に距離を詰めさせること無くボールを繋いでいた聖望学園だが、後半はさらに精度を上げ、よりスピーディーな攻撃に。そして、MF西澤脩瑛(3年)や石川のスルーパス、前線とのコンビネーションからゴール前のシーンを連発した。
ラストパスを相手の伸ばした足に当ててしまうシーンも多く、山本昌輝監督は「もうちょっと最後の仕上げのところで」と首を振ったが、0-2の状況でも切れずに攻め続けた聖望学園が会場を沸かせる。
後半25分、相手の隙を突く形で右大外からゴール前に飛び出したSB島村颯汰(3年)が、左アーリークロスを合わせて1点差。さらに28分には後半に存在感を増したFW塚田悠太郎(3年)がDFのタイミングをずらして上げたクロスボールをFW森田悠仁(3年)が頭で合わせて同点に追いついた。
相手を飲み込みかけた聖望学園だが、逆に33分、1チャンスで決められて2-3で敗戦。山本監督はその西武台の勝負強さを讃え、「勝ち切るところ。西武台の3点目を決める力は見習うべき」と語った。
3年ぶりの全国出場こそ逃したものの、堂々の埼玉準V。それでも山本監督は「悔しい」「惜しかった」で終わるのではなく、「次へのスタート」とすることが重要だと選手たちに説いていた。
石川は「他のチームは選手権に向けて切り替えている、そこに遅れをとらないように、この大会の反省と修正をしながら埼玉でてっぺんを取れるチームをつくっていきたい」とコメント。決勝での堂々のパフォーマンスを自信に、より質と、勝ち切る強さを磨いて選手権予選で頂点を勝ち取る。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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