決勝は決定力欠いて敗戦も、東京2位で堂々のインハイ初出場。大成は結果で全国に名を知らしめる
ゲキサカ / 2019年6月27日 0時25分
[6.23 インターハイ東京都予選決勝 大成高 0-2 國學院久我山高 駒沢2]
前日の準決勝で名門・帝京高をPK戦の末に下して初のインターハイ出場を決めていた大成高は、東京1位を目指して前半からアグレッシブなサッカーを展開。相手の2シャドーにマンマークをつけ、奪ったボールを素早くDF背後を狙う攻撃でチャンスを作った。
立ち上がりにMF阪口駿(3年)がシュートを打ち切ると、その後もFW平川優大(3年)との連係で左サイドを破ったMF大石勇冴(3年)が右足を振り抜くなどゴール前のシーンを増やした。前半終了間際にはDFと入れ替わる形で抜け出した平川が右足を振り抜こうとするが、その直前でカバーした國學院久我山DFがストップ。大成は関東王者の國學院久我山高を相手に狙い通りのサッカーでペースを握ったものの、ここで決めきれなかったことで流れを渡してしまう。
後半立ち上がり、CB金井渉(3年)は「一つの集中の無さで失点して流れがなくなってしまうのはしてはいけないこと。技術ではなく、気持ちの問題だと思うので常に準備しておかないといけないと思います」と振り返っていたが、DFのプレッシャーが緩くなった隙を突かれて失点。前がかりになった後半半ばに再び失点した。
終盤の決定機で1点を返していればまた結果も変わったかもしれないが、ここでも決めることができず0-2で敗戦。豊島裕介監督は「一個仕留めないといけない。久我山さんは(チャンスで確実に)仕留めてくると思う。(1点目のシーンで)あそこをフカサずミートしてくるのは強いチーム。東京代表としてともに出ていくけれど差はあった」と認めた。
ただし、指揮官は「(差があったのは)全部が全部ではない。苦しめられた部分はあった。ここでしっかりできたことは財産になった」と頷く。決定力の差は出たものの、大成が主導権を握った時間帯も長く、東京代表としての力を示した部分も十分にあった。
怪我を抱える攻守の柱、MF宮脇茂夫(3年)が先発から外れたが、FW杉田健主将(3年)やMF内田康平(3年)、CB佐藤イライジャ(3年)、金井といった主軸を中心に個々も健闘。また、公式戦初出場となった準決勝で帝京を封じた注目の1年生GKバーンズ アントンは、決勝でも堂々のプレーを見せた。昨年度の選手権予選、今年の関東大会予選、インターハイ予選と続けて東京の代表決定戦まで勝ち進むなど、自力のある初出場校は全国でも楽しみな存在だ。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
注目の初出場校、興國CB的羽航人主将は静学との初陣へ「ワクワクの方がデカいです」。インハイで個の成長と「優勝を取っていきたい」
ゲキサカ / 2024年7月20日 11時24分
-
努力続けて184cm、79kgの肉体へ変貌。予選でプリンス勢3連破、作陽学園の注目CB小椋翔太はインハイで「1つでも上に」
ゲキサカ / 2024年7月20日 2時41分
-
慶應義塾が「神栖ワールドユースフットボール」で1位Tへ進出し、貴重な経験。得点源のFW阿部雄大主将「役割を果たさないといけない」
ゲキサカ / 2024年7月16日 21時43分
-
約半年間の離脱から、待望の先発復帰戦で光る動き。注目右SB野田裕人主将は静学を変え、毎熊、濃野に近づく
ゲキサカ / 2024年7月2日 15時59分
-
[総体]東京準決勝、大応援団に後押しされた駒澤大高は國學院久我山に1-0で競り勝って2回目の全国へ!(35枚)
ゲキサカ / 2024年6月27日 21時41分
ランキング
-
1【球宴】DeNA牧秀悟がMVP 球団初の2打席連発で賞金300万円 本家の前でデスターシャ披露に興奮
スポニチアネックス / 2024年7月23日 21時53分
-
2「日本選手団に勢いを」…25日未明にパリ五輪の初陣を切るラグビー7人制男子が最終調整
読売新聞 / 2024年7月24日 0時0分
-
3八村塁がヨキッチ封じの大爆発 ハム前HCへの批判再燃「ずっと彼を妨害していた」
東スポWEB / 2024年7月23日 16時30分
-
4大谷翔平、ルース以来104年ぶり偉業 打ち立てた30&120「記録を呼び起こしている」
Full-Count / 2024年7月24日 9時12分
-
5【球宴】阪神・岡田彰布監督、“丸ポーズ”の舞台裏は「丸せえ言うてたから、新井と(三浦が)」…一問一答
スポーツ報知 / 2024年7月23日 23時4分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください