トルコ遠征中のブラサカ日本代表が2度のリードを守れず、優勝を逃す。7月14、15日にブラジル代表に挑戦

　今大会は参加した9人全員がピッチに立ち、途中出場が多かった佐々木康裕が5年ぶりのゴールをあげるなど収穫もあったが、川村主将や黒田ら「TOP5」と佐々木康ら、サブ組との差はまだ大きく、日常から選手同士の競争心が芽生えない状況。今回、遠征から外れた日向賢の奮起や7月7日、クラブ日本一を決める「アクサブレイブ杯」の決勝に出場が見込まれ、認知能力の高い15歳、園部優月らが台頭し、TOP5を脅かす状況を作らない限り、チーム全体に戦う空気が生まれず、パラリンピック本番でのメダル獲得という目標にたどり着くための「距離」が縮まっていかない。

　この日、日本ブラインドサッカー協会は7月14、15日に岩手県遠野市でブラジル代表と練習試合をすることを発表した。川村が続ける。

「自分たちの力を世界一のブラジルに試して自分たちの世界での立ち位置を確かめるため、100%以上の力を出しきりたい。ブラジル相手に無失点で抑えて、1点でも決められるように頑張りたい。」

　最新の世界ランク13位の日本代表が、過去9戦8敗と未勝利の世界王者に勝つ。7月14日まで時間は多くないが、このビッグニュースを生み出すことに本気になれる集団を作ることが、戦術よりも大切かもしれない。

▼大会スケジュール
6/21 〇6-0ルーマニア
6/22 〇1-0スペインA
6/23 △2-2トルコA
6/24 〇4-2トルコB
6/25 〇1-0スペインB
6/27 ●2-3トルコA

【日本代表メンバー】
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
GK佐々木智昭(コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ)
FP川村怜(Avanzareつくば)
FP田中章仁(たまハッサーズ)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP加藤健人(埼玉T.Wings)
FP寺西一(松戸・乃木坂ユナイテッド)
FP佐々木ロベルト泉 (Avanzareつくば)
FP佐々木康裕(松戸・乃木坂ユナイテッド)
監督 高田敏志
ガイド 中川英治

(取材協力　日本ブラインドサッカー協会)
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