CPサッカー日本代表がW杯開催地・スペインへいざ出陣。荒田監督「過去最高の成績を残す」
ゲキサカ / 2019年6月30日 10時59分
脳に障がいがある人がプレーするCPサッカーのワールドカップ(W杯)に出場するため、日本代表は1日、スペインにむけて成田空港から出発する。本来、参加を予定していたベネズエラが出場を取りやめたことで、その代替国として出場のチャンスが回ってきた。世界最高の大会を前に、CPサッカー日本代表・荒田雅人監督が意気込みを明かした。
「僕もそうですし、選手もそうですが、世界と戦うことに賭けてきました。(W杯出場の)決断までに4日ぐらいの猶予しかなく、急でしたけど、話をいただいたときは『可能であれば参加する方向でいきたい』と返事をしました。2018年、W杯の予選に相当するイランで行われたアジアオセアニア選手権を、政情不安等による危険を考慮して出場を辞退したのでその時点で本来であればW杯への出場資格はないわけです。それでも、戦うチャンスをいただけたので、やる以上は勝ちに行きますし、過去最高の13位以上の成績を残したいです」
これまで日本代表は2011年オランダ大会の13位が最高戦績。荒田監督がヘッドコーチとして参加した前回2017年のアルゼンチン大会は16か国中16位と試練を味わった。今回のグループリーグで戦うブラジル、イングランド、ドイツはいずれも相手に不足はなく、むしろ日本代表のこの2年間の成長を示すチャンスだ。
「日本の選手も命をかけてやっている選手はいますが、ブラジルはそれを体現している選手が多いと感じます。たとえば、ドリブルで競り合って倒れたときに、倒れたままでなく頭でボールを奪いに行くんですよ。技術、テクニックはもともとありますが、それに加えてメンタリティもすごい。イングランドやドイツはA代表とユニフォームが同じと聞いています。A代表のプライドを持ってピッチに来ると思います」
5月末、強化指定選手選考会で指示を出す荒田雅人監督(右から2人目)
W杯出場がアナウンスされたのは今月10日。準備期間は極めて短く、普段仕事などを抱えている選手たちのスケジュールを調整できなかったため、国内では日本代表合宿もやれなかった。それでも、対戦する猛者たちに負けないよう、自主トレに励む選手たちに対し、LINEを通じて荒田監督は、こんな趣旨のメッセージを出していた。
「オレは勝ちに行く。旅行感覚、W杯に出れてラッキーだ、という感覚ならこないでほしい。現地でのトレーニングをみれば、(国内で練習を)やってきたか来ないかはすぐにわかる。やってこなかった選手は1分も使うつもりはない。仲間を裏切るようなことはしないでほしい」
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