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“ミスターベルマーレ”が語る日大DF舘幸希の獲得経緯…チョウ監督が見初めた評価ポイントとは

ゲキサカ / 2019年7月2日 20時18分

現役時代は“ミスターベルマーレ”の愛称で親しまれた坂本紘司SD

 湘南ベルマーレに内定した日本大DF舘幸希(4年=四日市中央工高)。会見に同席した湘南スポーツディレクター(SD)の坂本紘司氏は、6月の練習参加からオファーまでの驚きのスピードを明らかにした。

 現役時代は“ミスターベルマーレ”の愛称で親しまれた坂本氏は現在クラブのSDとして活躍。来季の補強ポイントであるセンターバック獲得のため、牛島真諭スカウトから舘の情報を得て、練習参加の打診を行ったという。

 その段階で「練習参加をしてもらう時点で良ければ即契約をしたいなというところを念頭に置いていた」と明かす。6月15日の大学生とのトレーニングマッチでは急きょ舘を招集し、悪天候の中でそのプレーを見守った。

「私もチョウ・キジェ監督も彼のプレーを見て、その瞬間に決めたというわけではないんですけど、非常にすんなりと我々の戦術の中で彼の特長が生きていた。ということで、まず初日で好印象を持ったというのが大きなポイントになりました」

 舘を見初めた坂本氏は翌週も練習に参加させると、2日目の練習後に舘を呼ぶ。そしてその場で契約のオファーを出した。「過去に我々が新卒で採った選手もそうですが、第一印象というか、サッカーのスタイルに合う、特徴に合う、その力が我々のチームで生かされるだろうと予測した選手に関しては、時間を置かずにオファーするというのがこれまでの我々のチームのスタイル。それに彼は本当に合致した」とそのスピード感を説明した。

「色んな意味で将来を期待できる選手だなと感じれたというのが、オファーをさせていただいた大きなポイント」とも語る坂本氏は、「彼には本当に申し訳ないんですが」と舘に対してその場で返事を要求したという。

「他のチームを探さずにどうか湘南に決めてくれという話をさせてもらったところ、快くといいますか、我々のサッカーのスタイルもわかってくれた上で、ぜひ挑戦したいという風にほぼ即答を…強制したような(笑)。そんな感じではなかったんですが、すぐに湘南でプレーしたいですというような返事をいただいた」

 舘は当時を振り返る。「4日間の練習参加が終わってから合否が決まると思っていたので、正直びっくりしました。でもそれだけの評価を感じました。就職活動も迫っていて、もう本当にラストチャンスと決めていたので、そこは抵抗はなかったです」と坂本氏をはじめとした湘南の熱意を受け止めていた。

 また、坂本氏は指揮官の評価も語る。6月15日の練習試合ではチョウ監督も舘のプレーを見ていた。「ちょっと抽象的になるかもしれないんですが、非常に『しっかりとプレーする』。我々のクラブでよく使う言葉なんですけど、プレーでいうと、ディフェンダーとしてやってはいけないプレーとか、しっかりと戻る、スペースを埋める、ボールを取りに行くという基本的なことをしっかりと90分通してやり続けようとしたと。それがプレーによってはできない、相手に先手を取られたりっていうプレーももちろんあるんですが、それを90分絶え間なく続けようとした。その日は悪天候でグラウンドも非常に悪い中だったんですが、彼は90分集中力を切らさず、ディフェンダーとして大事な部分を忘れずにプレーしていた」

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