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カズ先発の横浜FC、仙台大に大苦戦も3回戦“横浜ダービー”へ進出

ゲキサカ / 2019年7月10日 20時48分

横浜FCはFW三浦知良が先発

[7.10 天皇杯2回戦 横浜FC2-1仙台大 ニッパツ]

 天皇杯は10日、2回戦を各地で行い、J2リーグの横浜FCと宮城県代表の仙台大が対戦した。試合序盤は一方的に仙台大が主導権を握り、後半4分に先制点を奪ったものの、意地を見せた横浜FCが逆転に成功。横浜F・マリノスとの“横浜ダービー”が控える3回戦に歩みを進めた。

 ホームの横浜FCは主力とサブ組の混成メンバー。今季リーグ戦出場ゼロのGK辻周吾がゴールを守り、1試合出場のMF山本凌太郎が今季初先発を飾った。52歳のFW三浦知良はキャプテンマークを巻いてピッチに立った。

 対する仙台大は元Jリーガーの平山相太氏がコーチとしてベンチ入り。特別指定選手として横浜FCでのJ2出場経験も持つFW松尾佑介(4年=浦和ユース)が“内定先”で先発し、MF嵯峨理久(3年=青森山田高)がキャプテンマークを巻いた。

 試合は序盤から仙台大が決定機を連発した。前半13分、左からのスローインに松尾が抜け出し、斜めのパスを受けた嵯峨が右足シュートを狙ったが、惜しくも左外。同19分にはDF藤田一途(2年=横浜FMユース)のクロス、同23分にはFW樋口颯太(2年=浦和ユース)の左CKから横浜FCゴールを襲った。

 その後も仙台大がペースを握り続け、前半34分にはカウンターから松尾が抜け出し、スルーパスから樋口がGKと1対1を迎えたが辻がビッグセーブ。同36分、横浜FCはDF袴田裕太郎のクロスに反応したFW瀬沼優司のダイレクトシュートが枠を外れると、仙台大はまたも藤田、樋口のシュートが決定機につながった。

 するとスコアレスで迎えた後半4分、ついに仙台大がスコアを動かした。敵陣右サイドからのFKをMF鯰田太陽が蹴り込むと、ファーサイドの混戦でDF本吉佑多(4年=仙台ユース)が反応。ヘディングシュートは惜しくもヒットしなかったが、後方でDF藤岡優也(4年=日体大柏高)がダイレクトボレーで押し込んだ。

 横浜FCは後半17分、目立ったプレーのできなかった三浦に代えてFW斉藤光毅を投入。すると徐々に勢いを取り戻し、同21分にはMF松井大輔のボレーシュートが仙台大守備陣を襲った。すると同30分、MF中里崇宏の左CKが中央にこぼれたところに再び松井がダイレクトボレーを試み、これがネットを揺らして同点に追いついた。

 さらに攻勢を強める横浜FCは後半33分、スルーパスに抜け出した瀬沼が決定的なシュートを放つもGK井岡海都(3年=市立船橋高)が顔面でスーパーセーブ。同35分、中里のミドルシュートも井岡が横っ飛びで阻んだ。それでも同36分、中里の左CKに反応したFW戸島章がヘディングで叩き込み、横浜FCが逆転に成功した。

 仙台大は後半43分、相手のミスに乗じたセットプレーでGK井岡も上がるが、MF鈴木大貴(4年=大宮ユース)のキックは辻がキャッチ。そのままカウンターを受けるも、これはMF吉野蓮(4年=羽黒高)がイエローカード覚悟のチャージで阻んだ。しかし、このまま試合終了。仙台大の挑戦は2回戦で幕を閉じた。

(取材・文 竹内達也)●第99回天皇杯特設ページ
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