U-17日本代表は守備の自信深める3試合に。DFリーダーの一人、鈴木はより信頼されるCBへ
ゲキサカ / 2019年7月16日 14時21分
[7.15 国際ユースin新潟第3節 U-17新潟選抜 0-1 U-17日本代表 デンカS]
U-17日本代表のCB鈴木海音(磐田U-18)は国際ユースin新潟3試合で唯一、全試合先発出場。森山佳郎監督も手応えを口にする守備面でリーダーの一人に成長してきている。
今大会、U-17日本代表はU-17ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、U-17新潟選抜にいずれも完封勝利。U-17メキシコ代表との初戦はビルドアップでのミスと相手のパワープレーによって1-2で逆転負けしたが、守備面に関しては森山監督も相手にほとんどチャンスを作らせなかったことを評価していた。攻撃面ではゴール前での質の低さが課題となっているが、守備面はまた一つ自信を深める大会になったと言える。
鈴木は「守備は集中してやれている。(10月のU-17)ワールドカップに向けて練習から自信を持ってやっていきたい」とコメント。チーム全体で良く声が出ている印象のU-17日本代表だが、相手の攻撃に対するラインコントロールの意識や準備の良さが好守に繋がっているようだ。
ただし、新潟戦もバイタルエリアを活用されてシュートまで持ち込まれるシーンがあった強豪相手に好守の光ったメキシコ戦も2失点していることは確か。鈴木は「(メキシコ戦の2失点は)守備陣だけの責任じゃないですけれども、そこは守備陣がしっかりと抑えないといけないと思いますし、自分のバックパスから失点というのもあったのでそこはしっかりと反省していきたい」と語った。
U-17ワールドカップではオランダ、アメリカ、セネガルと対戦。日常では経験できないレベルのスピード、強さ、高さと対峙することになりそうだ。それに対して鈴木は「スピードは3か月では厳しいと言われている。でも、筋力面では毎日やろうと。筋力は変わると思う。スピードは先にポジション取れれば簡単にはやられないと思う。練習してやられないようにしたい」。筋力強化やポジショニングの向上に取り組んでいく構えだ。
鈴木はボールを奪う部分やゴール前で身体を張る部分など昨年まで課題とされていた部分で成長中。また、3試合通して、彼のフィードや縦パスがチャンスに繋がっているシーンも多かった。ここからの3か月半でキックの種類も増やし、より信頼されるCBへ進化すること。「真ん中でズシッと構えて、キャプテンというか、真ん中で構えて『どこからでも来いよ』みたいな感じで自分が待ち構えていれば味方も安心してできると思う」。世界と対等に渡り合う力を身に着けて、U-17日本代表を守備で勝たせる。
(取材・文 吉田太郎)
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