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[CPサッカーW杯]日本代表は地元・スペインを撃破し、大会初勝利。18日に過去最高順位をかけてタイ戦

ゲキサカ / 2019年7月17日 19時39分

日本代表・久保(背番号13)の先制ゴールの瞬間(写真提供:日本CPサッカー協会)

【CPサッカーワールドカップ】(スペイン・セビリア)
[順位決定戦 日本代表 2-1 スペイン代表]
得点者
[日本代表]
久保善暉(前半26分)
戸田哲也(前半30分)

[スペイン代表]
サンティアゴ・マシア(後半30分)

出場メンバー
[日本代表]
GK1柳英行
FP2浦辰大
FP4大澤翔太郎(→本中野雅)
FP6大野僚久(→谷口泰成)
FP7戸田哲也
FP8三浦良介
FP13久保善暉(→河野凌久)
※番号は背番号

脳に障がいがある人がプレーするCPサッカーのワールドカップ(W杯)の順位決定戦で日本代表は現地時間16日、スペイン代表と対戦。前半26分に久保善暉、前半終了間際に戸田哲也が2点目を決め、主導権を握り、今大会初勝利をあげ、前回2017年アルゼンチン大会のリベンジを果たした。先制ゴールをあげた久保が明かす。

「勝利のホイッスルが鳴った瞬間、やっと勝利を挙げることができたとホッとしました。この勝利は、選手やスタッフ、日本のサポーター皆で勝ち取ったものだと思います。2年前アルゼンチン大会のスペイン戦は僕自身はいなかったのですが、当時のリベンジとして必ず勝利を目指していました。前半、僕自身も左サイドからのボールを受け、シュートし得点することができました。後半は相手選手も変わり向こうのペースだったのですが、チーム全体で我慢してカウンターのチャンスを伺いました」

 前回大会ではスペインにPKで敗れた。日本代表・荒田雅人監督が明かす。

「絶対に負けらない戦いでした。選手達には『この試合で潰れても良い。戦え、戦い抜け』とピッチに送り出しました。後半相手に猛攻を受けてもグループリーグで守備的なシステムを取り入れていたので、守りきる事ができました。(試合後は)本当に最高の瞬間でした」

 実は前回2017年のアルゼンチン大会からこの大会に出場するまで、いくつものピンチを潜り抜けてきた。この大会にむけたアジア・オセアニア予選が昨年、イランで予定されていたが、政情不安等もあり、日本協会は出場回避を決めた。その時点でこの大会への出場の道は断たれた。

 協会が選手の安全面を考慮に入れたことによる決定だとはわかっていても、世界大会への出場にかけていた選手たちにとっては簡単に受け入れらなかった。中には「(イランで)死んでもいいから(予選に)行きたい」と言ってきた選手もいたという。協会、選手、保護者の間で何度も話し合いを重ねても、「予選の出場取りやめ」を告げたときのミーティングでは泣いている選手もいた。この決定を不服として代表から距離を置く主力選手もいて、今回の代表は必ずしも現状のベストメンバーではない。さらに今年1月には、期待されていたCPサッカーのパラリンピックの種目への復帰も実現せず、協会、スタッフ、選手はバラバラになりかけていた。

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