NB CHAMPIONSHIP U-13から代表、世界へ。3日間を「ターニングポイント」にした川崎F U-13が初優勝!
ゲキサカ / 2019年7月22日 15時28分
25分ハーフの戦いは終盤戦へ。横浜FCが優勝に近づいたが、試合終了1分前の後半24分に川崎Fが同点に追いついた。川崎Fは中盤でルーズボールを拾ったMF知久陽輝が左中間の児玉へ展開する。サポートした味方の動きを活用した児玉が、縦へ持ち出してから左足を一閃。「1対1とか結構自信があったので最後は自分がやり切ろうと思ってやり切りました」という児玉のファインショットが逆サイドのゴールネットを破り、1-1となった。
劇的なゴールに沸いた川崎Fは1-1のまま突入したPK戦で1人目のMF矢越幹都からCB田所莉旺、CB土屋櫂大、荒井と4人連続成功。対する先攻・横浜FCは3人目のシュートがポストを叩いてしまう。最後は川崎Fの5人目・MF八田秀斗がクロスバーの下側を叩きながらも右足シュートを決めて決着。川崎Fが“神奈川ダービー”を制して初優勝を飾った。
川崎Fの指揮を執った石川邦明コーチは「newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2019」へ向けて、選手たちに「この大会、3日間をターニングポイントにしよう」とメッセージ。U-13関東リーグでは、公式戦の緊張やサッカー理解度がまだまだ不足していた部分などもあって、結果が出ていなかった。だが、この3日間を通して、選手たちは石川コーチも「逞しくなった」と認める成長。普段から指揮官が求めているピッチ外の部分や人間性の部分で成長、そして劣勢でも諦めない姿勢がタイトルを引き寄せた。
田所は表彰式で「(悪天候、タイトなスケジュールの中で)みんなで一つになることができた」と胸を張り、香取は「ビルドアップの時にFWとかがしっかりと顔を出して中盤の選手もサポートをしてきてサイドに散らすという僕たちのサッカーが伸びて、チームとして成長できたと思います」と頷いた。
石川コーチは「全国レベルの相手に対して自分たちの技術はどうだったのか。今後の成長に活かして欲しい」と期待。「newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2019」を自分たちの変わるきっかけとした川崎F U-13は、貪欲に技術、人間性を磨いて将来の活躍に繋げる。
(取材・文 吉田太郎)【特設ページ】newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2019
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