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[MOM2918]東京VユースFW松橋優安(3年)_復活の2発。恩返しVを誓う“緑の10番”

ゲキサカ / 2019年7月23日 6時30分

 まずは前半19分、左ワイドで先発した松橋は前線に張り出してからのスルーパスで先制点の起点となった。さらにチームが1点を重ねた同30分、今度は右サイドからの浮き球パスにゴール前へ飛び込み、落ち着いたワンタッチボレーで今大会初ゴールを記録。後半22分には、スルーパスに抜け出して冷静に左足で流し込み、チーム最多の2得点目を挙げた。

「1試合目では点を決められるシーンを決めきれないでチームに迷惑をかけていたので、絶対に点を取ってチームを勝たせるという強い気持ちで臨んでいた」。そう振り返った松橋だが、どのゴールにも喜ぶ様子を見せなかった。得失点差を意識して「喜ぶ時間よりサッカーをする時間を増やして、攻撃をする時間を増やすことを徹底した」のだという。

「昨日の試合でベガルタがガイナーレに3-1で勝っていたので、最低でも3-0か4-1という話があった。また自分たちには『圧勝して圧倒』というコンセプトがあるので、どんどん点を取っていこうと話していた」。チームは最低限の3点差を大きく超えて7-0で勝利。前のめりな気持ちをそのまま結果につなげて見せた。

 松橋の積極性の裏には、背番号10に込められた指揮官の思いもある。新チームが発足した直後、松橋は永井監督に「何番がいいんだ?」と問われたことがあり、その時は「10番か7番がいいです」と遠慮がちに答えたという。ところがその後、納得がいかなかったらしい指揮官は再び「何番がいいんだ?」と問いかけてきた。

「そこで『10番がいい』って言ったら、監督から『あいまいな気持ちじゃなくて10番を着けたいって気持ちが聞きたかったんだよ』って言われました。去年は晃樹くん(MF森田晃樹)が着けていて、自分は中盤タイプじゃないので10番という感じはしなかったけど、チームが苦しい時に点を取ってチームを救えるような10番になりたいと思いました」。

 そんな恩師とはいったん離れる形になったが、この別れは新たな野望が芽生える契機にもなった。

「永井さんがトップの監督になったことで、自分たちでボールを持つユースと同じサッカーをするので、ここでいいサッカーをすればトップでもいいサッカーができると思う」。すでに同い年のMF山本理仁は出場機会を得ており、今後は他の選手にも抜擢のチャンスがあるはずだ。新たな10番像を模索する18歳は恩返しを果たすため、そして自らの未来を切り開くため、ここ群馬の地から飛躍を狙う。

(取材・文 竹内達也)●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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