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京都U-18、大分に逆転3発で8強入り! “機転”の同点弾MF川崎主将「裏に走ってみようと…」

ゲキサカ / 2019年7月25日 16時13分

 前半は1-1で終了。形勢は京都が優位に思われたが、選手たちの印象は異なっていた。「昨日の横浜FC戦(○2-0)は2点差以上で勝たないといけない厳しい戦いだったので、思っていた以上に消耗していた。行こう行こうと思っていたのに行けていなかった」(川崎)。ならば後半はもっと走れるはず。そうした意思を共有し、残り40分間のピッチに向かった。

 京都はハーフタイム明け、山田に代えてFW勝島新之助(1年)を投入。さらに相手ビルドアップへのプレッシャーを強めると、セットプレーから勝ち越しに成功した。後半8分、MF中野桂太(2年)の右コーナーキックは相手に阻まれたが、セカンドボールを拾ったMF遠山悠希(1年)が左に展開。これを受けたMF中野瑠馬(2年)が正確にゴールネットを撃ち抜いた。

 さらに京都は右サイドの中野桂がますます存在感を増すようになり、そこからは一方的な展開。後半11分のチャンスは木戸が防いだが、同15分に大きな追加点が入った。ピッチ中央で連動したプレッシングから中野瑠がボールを奪うと、ミドルレンジから左足を一閃。相手ディフェンスに当たったボールが木戸の頭上を越え、そのままゴールマウスに吸い込まれた。

 一方の大分は「もったいない失点」(山崎哲也監督)による痛い2点ビハインド。失点直前には負傷明けのDF永森舜(3年)を投入していたが、さらにMF弓場将輝(3年)、FW工藤宗大(3年)を入れて前線に圧力を出そうと試みる。すると後半の飲水タイム後からは、疲れの見える京都を押し込む時間帯が増え、終盤の猛攻に期待をかけた。

 大分は後半23分、左サイドを突破した西城のクロスを小浜、弓場がつなぐも、無人のゴールに蹴り込んだ工藤のシュートはオフサイドで認められず。同33分には波状攻撃から西城が強烈な右足シュートを狙ったが、GK北原一樹(3年)が好セーブを見せた。そして同34分、最後の交代カードを使って2枚替えを敢行。さらに攻勢を強めた。

 すると後半35分、大分がようやくスコアを動かした。中央でタメを作った工藤のパスから途中出場DF溝口一陽(3年)が右サイドを駆け上がると、ペナルティエリア角から低いクロスを配給。これをニアの工藤がスルーし、相手DFに競り勝った小浜がダイレクトで押し込んだ。小浜は今大会4点目。しかし、反撃はここまで。最後は鬼気迫る守備を見せた京都に軍配が上がった。

 京都はこれでFW奥川雅也(ザルツブルク)、MF永島悠史(岐阜)を擁した2014年以来の8強入り。準々決勝の相手は川崎フロンターレU-18に決まった。甲府アカデミー出身の川崎にとって、川崎Fはジュニア時代から何度も対戦してきたライバル。MF宮城天、MF山内日向汰との再戦に向けて「個がうまいし、一人で打開できるので注意したい」と狙いを語る。

 また、その先に見据えるのは全国の頂点だ。「実は京都がこれまでどれくらいまで行ったのか分かっていないですけど……」と苦笑い気味に明かした川崎は「行けるところまで行きたいし、最高成績を作りたい」と決意を示す。ならば、2000年度に到達した準優勝を超えるのみ。「一戦一戦を大事に」(手島和希監督)する京都は現状の成績に満足せずに戦い続ける。

(取材・文 竹内達也)●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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