U-16代表FW千葉寛汰とDFノリエガ・エリックのゴールで清水ユースが札幌U-18に快勝!
ゲキサカ / 2019年7月25日 22時22分
[7.25 日本クラブユースサッカー選手権U-18大会決勝T1回戦 清水ユース 2-0 札幌U-18 前橋フA]
第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会は、25日よりノックアウトステージに突入。ラウンド16が行われ、グループリーグF組1位の清水エスパルスユースと、G組2位の北海道コンサドーレ札幌U-18が対戦した。
試合は「うちにとってはこの暑さがラッキーでした。私も札幌で選手をやっていた経験がありますが、この湿度と暑さは北海道では経験できません。昨日から暑くなってきた天候が味方してくれました」と平岡宏章監督が語る通り、ある程度暑さに慣れている清水は、北海道では体験できない暑さでの連戦で出足が遅れがちとなった札幌に対して立ち上がりから優勢に試合を進めた。
試合が動いたのは前半12分。右サイドに抜け出したMF成岡輝瑠(2年)に対し、「DFが空振りしてボールが来ました。たまたまでしたが、クロスに対してあそこに入り込めたからのゴールです。綺麗な形ではないですが、ゴールという結果がついてきてホッとしました」と語るU-16日本代表FW千葉寛汰(1年)が札幌DFがクリアできなかったボールを押し込み、先制した。その後も、前半はほぼ一方的に清水ユースが押し込む展開となり、1-0で前半を終えた。
後半、札幌は開始から投入された2選手、MF中村楓汰(2年)とMF大和蓮(2年)が積極的な仕掛けで何度か決定機をつくり出し反撃するが、清水はペルー国籍のDFノリエガ・エリック(3年)を中心に安定した守りを見せる。
手堅い試合運びを見せた清水は後半19分、セットプレーの流れからDF鈴木瑞生(3年)が右サイドからクロスを入れる。そこに合わせたのが「良いボールが来たので決められました。スーパーゴールです!」と自画自賛したエリック。エリックだけでなく「あいつのヘディングは本当に凄い」と平岡監督も絶賛した打点の高いヘディングシュートが決まり、札幌を突き放した。清水はその後も危なげない試合運びで完勝した。
清水は得点こそ2得点に終わったが、終始手堅い守備を見せ、攻撃ではプレミアリーグ勢らしいパワーとスピードを見せつけた。「グループステージで苦しんだこともあったが、少しずつ上がってきている」と平岡監督が語る通り、徐々にチーム状態が上がっている。ここまで複数得点が無かったが「2得点したことをポジティブに捉えてサガン鳥栖U-18戦に臨みたいです」と2年連続優勝に向けて、視界良好と言えるだろう。
一方の札幌は後半いくつか決定機をつくったが、暑さの中の連戦ということもあって、終始苦しい戦いだった。「厳しいゲームの昨日の今日だったこともあって、体力的に厳しかったのですが、選手はよく頑張ってくれました」と財前恵一監督も暑さというハンデを踏まえた上で、選手たちのここまでの頑張りを称えた。
現在はプリンスリーグ北海道で戦っていることもあり、「セレッソ大阪U-18戦、柏レイソルU-18戦はチームとして強い気持ちを持ってできました。北海道では体験できない相手ペースの中で粘り強く戦うことが大会通してできました。意識を高めて成長してくれることに期待したい」と今大会プレミアリーグ勢相手に健闘したことをプラスに捉え、今冬のプレミアリーグプレーオフ出場に向けて意欲を燃やしていた。
(取材・文 小林健志)●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
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