ありがとう法政大サッカー部、ありがとう大学サッカー…鹿島加入のFW上田綺世「一番大事な2年半になった」
ゲキサカ / 2019年7月26日 21時24分
プロになるという一つの夢を叶えた。今季から鹿島アントラーズへの加入が発表された法政大FW上田綺世は感謝を示す。「今、こういう立場になれているのも、法政の選手と切磋琢磨した2年半があったからだと思っている」と――。
中学時代は鹿島の下部組織である鹿島アントラーズノルテに在籍した上田だったが、ユース昇格は叶わなかった。その後、鹿島学園高を経て、法政大に進学すると、1年次の総理大臣杯決勝で決勝ゴールを奪い、35年ぶりの同大会制覇へと導いた。さらに2年次には42年ぶりの全日本大学サッカー選手権(インカレ)制覇に貢献するなど、法政大での存在感を高めていった。
それは17年の年末にデビューした東京五輪代表でも変わらなかった。森保一監督が就任したばかりの17年12月にU-20日本代表に初選出を果たすと、五輪代表にコンスタントに招集され、約1年半の活動の中で14得点を奪って同代表得点王(19年7月時点)となっている。大学の活躍が認められ、五輪代表へ選出された。そして、五輪代表での活躍が認められたことで、今年6月にはコパ・アメリカを戦うA代表に初選出されるなど、着実なステップアップを果たしてきた。
今、このような状況にいられるのも法政大サッカー部に在籍していたからこそ、そして大学サッカーがあったからこそだと実感している。
「この2年半が僕にとって大事な2年半。今まで16年間サッカーをやってきた中で一番大事な2年半になったし、一番濃い時間だったと思う。そこで出会った仲間、法政の選手が僕にとってすごく大きな存在で、刺激を常にもらえた。その刺激が僕を成長させてくれた」
五輪代表の活動があるたび、上田は「僕は大学サッカーの代表」であることを強調してきた。「大学生なので、プロに負けたくない気持ちもある。大学生もプロに負けないぞというところは、プロと一緒にやる機会でしか証明できない部分でもあると思うので、僕が活躍していくことが、大学サッカーを盛り上げることにつながる」。その言葉どおり、大学生としての誇りを持ち、五輪代表ではプロにも負けない活躍を披露し続けてきた。
21年の加入内定が発表されていた鹿島に、前倒しでの加入が決まった。大学サッカーを卒業し(大学には在学)、今後はJリーグ、プロの世界を舞台に戦うことになる。「日の目を浴びさせてくれ、こういう状況になれたのは法政の選手の活躍だったり、僕の活躍を支えてくれた選手がいたから。この大学サッカーという環境が今の僕を作ったのは間違いない」と2年半で大きな成長を遂げさせてくれた“舞台”に感謝を示すと、「僕はプロになるけど、大学サッカーを広めていけるような存在になっていければと思うし、大学サッカーを背負っていければいい」との決意を胸にプロの世界へと飛び込んでいく。
(取材・文 折戸岳彦)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
大卒2年目で二桁得点の東京V木村勇大、飛躍につなげた昨季の苦い経験「今年はそこで踏ん張って…」
ゲキサカ / 2024年9月24日 22時32分
-
無名FWに突如オファー「ぜひ力を」 大学2部から…J1得点王&MVP、飛躍の原点となったJ2ユニ時代【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年9月24日 6時50分
-
「このまま1、2年で引退するのかな」日本代表・町田浩樹が振り返る、プロになるまでの歩みと挫折
REAL SPORTS / 2024年9月9日 2時40分
-
「慎重に入りすぎないことが大事」アジア最終予選の初戦で連敗中の日本代表、上田綺世が考える大きな敵は「湿度」…バーレーンも難所に
超ワールドサッカー / 2024年9月2日 23時5分
-
A代表初ゴール以降12戦12発…森保Jエース上田綺世はW杯最終予選も平常心「相手どうこうより自分たち」
ゲキサカ / 2024年9月2日 20時44分
ランキング
-
1また判明した大谷翔平のド軍新記録「ここまで来るとバグ」 増え続ける快挙にX驚愕
Full-Count / 2024年9月24日 16時40分
-
2大谷翔平、DHなのに異次元記録「8.4」 広がり続ける差…また近づいた史上初の偉業
Full-Count / 2024年9月24日 15時46分
-
3前代未聞60-60は「完全に滑稽」も…米主張、無敵の大谷翔平なら「わからんぞ」
Full-Count / 2024年9月24日 9時32分
-
4大谷翔平に他球団大物も完全脱帽 世界一4度の名将「まるでリトルリーグ」球宴男「オーマイガー」
THE ANSWER / 2024年9月24日 18時3分
-
5【オリックス】T―岡田、安達了一のチーム野手最年長36歳コンビが有終の美 引退試合でともに快音
スポーツ報知 / 2024年9月24日 21時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください