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「新神村スタイル」をスムーズに実践、神村学園が6ゴールでベスト16進出

ゲキサカ / 2019年7月27日 22時17分

 西原高(沖縄2)戦の先発を見ると、最長身のアン・デービッド(2年)が178cmで、11名の平均身長は170cm以下。そんなチームが結果を出すにはスペースを空け、技術を生かしてそこを的確に突いていくしかない。

 ただ、攻撃のメカニズムは意外とシンプルだ。有村監督はこう説明する。
「ワイドがSBの位置まで落ちてくるんですけれど、そのときに相手のSBがついてきたらウチは剥がせるチャンスです。ついてきたら(シャドーが)背後に出るし、ついてこなかったらワイドの足元に入れる。SBは横についてビルドアップしていく形でやっています」

 濱屋もこう述べる。
「SBが内絞りしていたらワイドが空くし、守備がワイドについていったら裏が空きます。選択肢をいくつか持っていて、相手がやってきたことの逆をする意識でやっています」

 ただでさえ技術の高い神村の選手たちが、良いスペースで前向きにボールを持ててば、その技術はより引き出される。その戦術は選手を縛るものでなく、彼らの能力を引き出すものとして機能している。

 もっともワイド、SBが同時に前線に出ていけば、奪われた場合にカウンター攻撃を受けるリスクはかなり上がる。しかし、有村監督は選手への信頼を口にする。

「この戦い方をずっとやっているので、本人たちもこのパスがマズいとか、どういう状況ができたらやられるということが分かってきている。危ないパスが出たときは、守備の切り替えも速い。そこに対する状況は上手く作り出せる様になっている」

 決して難易度の低い戦術ではないが、1年生からこのスタイルに取り組んでいる選手たちは、スムーズに「新神村スタイル」を実践していた。様々なスタイルが競い合う高校サッカー界の中でも、神村は際立つ個性を見せている。

(取材・文 大島和人)●【特設】高校総体2019

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