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ブラサカ日本代表が来年のパラリンピックでのメダル獲得に向け、本番想定合宿をスタート

ゲキサカ / 2019年7月29日 10時57分

川村怜(左から3人目)などは首に氷をあて、ほかの選手は霧状のシャワーも浴びた

ブラインドサッカー日本代表が28日、東京・葛飾区の奥戸公園総合スポーツセンターで行われている強化合宿を公開した。来年8月下旬に開幕する東京五輪パラリンピックをイメージしたシュミレーションを目的に27日よりスタートし、8月3日まで8日間行われる。28日に初めて公開された。

 この日は真夏の午前11:00のキックオフを想定して、将来の日本代表を担うために結成する若手中心のナショナルトレセンのメンバーと練習試合を行い、2-0で勝った。この時間に力を発揮するための体内時計、暑さ対策を試した高田敏志監督が明かす。

「今回はパラリンピック本番のタイムスケジュールを想定した動きのシュミレーションをします。試合も9:00、11:00、14:00、17:00に試合が行われるのですべて、その時間に一度はやるつもり。食事内容や時間帯、暑さ対策もいろいろ試します」

 この日は暑さ対策で特徴的なシーンが見られた。レフリータイムアウトの時などにフェンス際に戻ると、選手たちの頭を冷やすように霧吹きのようなシャワーがかけられ、首などに氷があてられた。ハーフタイムには皮膚の温度を少しでも下げるため、個別に氷入りのバケツが用意され、両手を突っ込んだ。さらに試合後には大人ひとりがしゃがめばすっぽり入るほどの大きさの氷風呂が人数分用意され、約6分間入ってから昼食会場に向かった。

 気温30度の蒸し暑さの中での試合後、氷風呂に人生で初めて浸かった黒田智成は「いやあ、冷たかった。でも連戦になるとどうしても疲れが抜けなくなる。いかに抜いていくかが大事ですから」と効果に期待している。

 さらにこの日の選手起用にも暑さ対策が表れた。公式戦では試合がはじまればほぼフルタイム出続けてきたエース川村怜や得点源の黒田智成を同時に外し、それ以外のメンバーで時間をいかに使うかも試した。高田監督が続ける。

「川村、黒田がいるとほかの選手が頼っちゃう。彼らがいなくてもどれぐらい戦えるかを見たかった。寺西一なども6月のトルコ遠征や7月のブラジル代表との2連戦で自信をつけて、守りだけの選手とみられてきたけど、ビルドアップにも参加できるようになってきた」と一定の収穫は得た様子だ。

 来年の本番でメダルを獲得するビクトリーロードを見つけるため、8月3日までの残り6日間も実験と検証を繰り返していく。

▼ナショナルトレセン戦
日本代表 〇2-0 ナショナルトレセン
[得点者]
黒田智成(前半19分)
川村怜(後半17分)

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