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ブラサカのニューフェース、GK泉が猛アピール。日本代表戦士のシュートの雨を5本連続で阻止

ゲキサカ / 2019年8月27日 14時59分

GK泉健也(左)が川村怜(右)のシュートを阻止した瞬間

[7.29 日本代表 2-0 ナショナルトレセン](葛飾区奥戸総合スポーツセンター)

 ブラインドサッカー日本代表が28日、強化合宿を公開した。この日は来年8月下旬に開幕する東京五輪パラリンピックで午前11時開始の試合を想定して、ナショナルトレセン(将来の日本代表を担う若手の有望株)練習試合。今回の合宿から強化指定選手に初昇格したGK泉健也は前半、トレセン側のGKに入り、日本代表選手のシュートを5本連続で阻止し、前半をベテラン黒田智成に奪われた1失点のみで終えた。泉が振り返る。

「今日はけっこう体が動きました。GKとしては失点をしたくなかった。チームとして波に乗れるようにしたいので、最後に(黒田に)決められてしまったことは課題です。代表と一緒にやれる機会はなかなかない。(本職はGKの)高田(敏志)監督から教わっている技術があるので、それをしっかり出したいと思っていました」

 泉は前半、日本代表のエース川村怜を2本、2002年から代表に入り続けている黒田智成を2本、そして佐々木ロベルト泉の至近距離からのシュートも体に当てて阻止した。それは約3週間前、屈辱の記憶によって得られた教訓が生きた結果だった。7月7日、ブラサカのクラブ日本一を決める「アクサブレイブカップ」で泉が在籍するfree bird mejirodaiは決勝まで駒を進めたが、相手の埼玉T.Wingsの女子日本代表FP菊島宙に7ゴールを許し、準優勝に終わった。その時のGKが泉だった。

「高田監督はあの試合も見てくださっていました。ブラインドサッカーは通常のサッカーとは違い、エリアが決められている中で、動く相手に対して体の面を一定にして、いいポジショニングで待ち受けていればとめられるのに、『お前はボールを止めにいってしまっている』といわれました。だから今日は(自ら)つっこむんじゃなくて、いいポジションであえて待つことを意識していました」

 先週末に行われたGK合宿ではその点だけに絞って練習し、早速成果を出した。

 日大までは準体育会チームでサッカーのGKをしていたが、4年生で卒論を書くときに研究室の先生から「ブラインドサッカーをテーマにしてみないか」と声をかけられ、この競技の門を叩いた。研究をすすめる過程で日本ブラインドサッカー協会の人とも親しくなり、筑波大付属視覚特別支援学校の中に「free bird mejirodai」を立ち上げ、「GKが不足している」という情報を聞き、このチームに加入した。まだ4年前のことだ。

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