山口の公立校、西京が快進撃!米子北との中国勢対決制して初の準々決勝進出!
ゲキサカ / 2019年7月29日 11時34分
直後に崎山が決定機を迎えるシーンもあったが、米子北は全体的に攻撃のパワーを欠いた。終盤になっても足を攣らさずに跳躍を続ける西京のCB原田廉(3年)やCB山下葵(2年)にハイボールを跳ね返され、サイドの攻防でも人数をかけて守る相手をなかなか突破することができない。また、セカンドボールは縦横無尽に走り続けていた西京MF石澤やMF西谷嵩冴(3年)に拾われてしまう。各選手が身体を張り、出足も速い西京は隙を見せない。
米子北は攻めきれずに押し戻されるシーンの繰り返し。そしてアディショナルタイム、次の1点を西京が奪う。カウンターから初出場の横山凌大(3年)が抜け出し、勝利を決定づけるゴール。シュート数こそ少なかったが、田邊監督から「1-0で逃げに入らないでもう1点獲ろう」と言われ続けていた西京が2点目を奪い取って試合を終えた。
歓喜の8強。前日の日章学園戦はあくまでPK戦の勝利だった。そのため、指揮官は「先制して追いつかれてももう1点獲ろう」「先制されたら引っくり返そう」と選手たちに求めていた。2点目を獲りきって勝ったことが彼らの成長の証。田邊監督はそれをやり遂げた選手たちに目を細めていた。
今年は県新人戦準決勝で敗れ、県1部リーグでもすでに4敗。シーズン当初は山口県内でも結果を残すことができなかった。特別な個がいる訳でもない。それでもOBたちから「オマエら、その力じゃ(インターハイ予選も)負けるぞ」と指摘された選手たちは「上に行くために西京サッカー部の中で意識を高めていかないと、県予選とかで負けてしまう。雰囲気を良くしていったと思います」(恒富)
また、石澤は「チームで一つになって戦うことができるようになった」と語り、集中力と勝利への欲求の強さを快進撃の要因に挙げる。一丸となって強豪を破り、8強進出を果たした西京にとって、ここからは未知の世界。それでも恒富は「とても楽しみです」と語り、石澤は「僕たちは何も失うものがないので、チャレンジャー精神をもって1試合1試合戦っていきたい」と言い切った。歓喜のベスト8だが、さらに先へ。勝利を貪欲に狙う公立校が、次は前回準優勝の桐光学園に挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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