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33.8℃の熱戦制したのは鳥栖U-18!! “歓喜の地”西が丘で後半2発、初の全国ファイナルへ

ゲキサカ / 2019年7月30日 6時15分

 すると後半開始直後、鳥栖の改善の兆候はすぐに表れた。同1分、右サイド攻撃から本田がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーを任された本田の右足シュートは寺門の好セーブに阻まれ、千載一遇のチャンスを逃したが、同3分には直前のPK失敗で得たCKを西田が蹴りこむと、こぼれ球を中野、田中がつないで最後は相良が右足でネットに蹴り込んだ。

 横浜FMにとっては「フワッと入ってしまった」(ブラウンノア)ことによる痛い失点。後半6分にブラウンノアのヘッド、同9分には吉尾のスライディングシュートがいずれも決定的な形で放たれたが、いずれも枠を捉えられない。鳥栖は同11分、セットプレー以外ではなかなか長所を発揮し切れなかった西田に代わり、MF西村洸大(2年)をボランチの一角に投入した。

 さらに鳥栖は後半15分、相良に代わってスーパーサブのFW秀島悠太(3年)を起用。対する横浜FMが同20分、松田を下げてMF岩井龍翔司(3年)を右サイドハーフに入れると、飲水タイム明けの同24分にスコアが動いた。右サイドの低い位置でボールを持った兒玉が左サイドに大きく展開すると、フリーの秀島が岩井とDF日隈雄作(3年)を振り切ってカットイン。強烈な右足シュートをゴールに突き刺した。

 追いかける立場となった横浜FMは猛攻を開始。それでも後半28分、石井の縦パスに反応したブラウンノアが右足シュートを放つが、これは板橋がビッグセーブ。同32分にも石井のスルーパスから岩井が左足で狙うも、枠を捉えられない。同35分にも、途中出場FW星野創輝(2年)のポストプレーから石井がミドルで狙ったが、またも板橋が阻止。敵陣コーナーフラッグ近くで時間を使った鳥栖が1点リードを守り切った。

 史上初の全国4強への挑戦だった鳥栖はもちろん初の決勝進出。2017年冬、鳥栖U-15が高円宮杯を制した『西が丘』で再び歴史を作った。1〜2年生の相良、田中、中野は当時の主力で、チームを率いるのも同じ田中監督。再び全国の頂点を目指す指揮官は「あの時は寒かったけど、めちゃくちゃ暑いなと(笑)。そこは違うけど、いい雰囲気の中でやらせてもらえるのでありがたい」と感慨を語る。

 ただ、何より大事なのは次の一戦だ。「U-15の決勝でも言ったけど、決勝戦を戦おうとすると飲まれてしまうので、相手としっかり戦えと言っていた。今日しっかり勝ったことでまた1試合を戦えることがありがたいし、目の前の相手に勝つことを考えて戦いたい」(田中監督)。結果を残し続ける3年生、経験豊富な1〜2年生が絶妙に融合した鳥栖は高校年代初の全国ファイナルにも堂々と挑んでいく。

(取材・文 竹内達也)●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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