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「歴史を変えよう」。堅守・徳島市立攻略の富山一、5度目の準々決勝挑戦で初の4強入り!

ゲキサカ / 2019年7月30日 17時31分

 準備をしっかり形とした富山一は、後半13分にも追加点を奪う。丸山が左サイド後方からロビング気味のクロスを上げる。最前線の鈴木がいち早く落下点のポジションを取ると、対応の遅れたGKと交錯する形でPKを獲得。これを鈴木が自ら右足で決めて3-0とした。

 徳島市立は後半のクーリングブレイクで選手たちが自発的に声を上げるなど諦めずに今大会初ゴールを目指す。そして、川人を前線に移して反撃。すると32分、右サイドでいずれも交代出場のFW前川泰聖(2年)からMF中田舜貴(2年)へ繋ぎ、中田の低いクロスをMF大野龍功(2年)が1タッチで合わせて1点を奪い返す。

 終盤にかけて攻撃の迫力が増した徳島市立は、さらに土田を前線に上げて追撃しようとしたが、富山一GK中村純四郎(3年)を脅かすまでには至らない。逆に、終盤も真田の左足CKからチャンスを作り続けた富山一が押し切って3-1で勝利。富山一の高木は「みんな『歴史を変えよう』とずっと言ってきた。素直に歴史を変えられたのは嬉しいです」と笑顔を見せた。

 富山一は94、00、13、18年度と準々決勝敗退。その先輩たちの涙、経験から学んだことをこの試合に活かした。加納コーチは「先輩たちが残してくれた経験を、今年は本当に活かしてくれた。3回戦が終わった時に、子どもたちから『気持ち切ったら負けるぞ』とか声が出ていました。(この日、リードして迎えた後半の給水タイム時にも) 『まだ終わってねーぞ』とか、子どもたちが勝負に対してこだわりを持ってやってくれているのは先輩たちが残してくれた財産。そういうところに感謝したいですね」と微笑む。

 今年は3年生だけで臨んだ北信越大会で優勝。「みんながチームのためにやってくれるし、誰が出ても活躍してくれるというのは凄くありがたい」(加納コーチ)という世代だ。手堅い守備に加え、多彩なセットプレーなど攻撃面で色々なことができる強みがある。そして、本気で全国タイトルを獲るためにまとまり、声も出る好チーム。この日は終盤に隙を見せて1失点してしまったが、崩れなかった。

 高木は未知の戦いとなる準決勝へ向けて、「ここからがスタートライン。チャレンジャー精神で負けないという気持ちを全面に出して、準決勝勝って決勝に行けるようにしたい」。13年度選手権で北信越勢初の日本一を成し遂げたのが、富山一。準決勝を突破して、北信越勢初となるインターハイ優勝に王手をかける。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

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