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「一歩でも多く、一歩でも速く」実践の桐光学園、西川劇的V弾で2年連続のファイナルへ!

ゲキサカ / 2019年7月31日 14時47分

 桐光学園はクーリングブレイク後に速攻、カウンターから西川やFWラナイメアー祈安(3年)が抜け出してチャンス。MF神田洸樹(3年)のクロスなどから決定機も作ったが、西川のシュートが京都橘GK中村青(2年)の正面を突いたり、枠を外れるなど先制することができない。

 対して、サイド、中央から仕掛けて攻撃を終える京都橘の攻勢は落ちない。前半25分頃には4連続CK。だが、桐光学園は奈良坂や北村、荒井、右WB前川壮太(2年)と「ファイターが多い」(鈴木監督)という2年生たちが大声で引き締め、3年生たちとともに身体を張って無失点でハーフタイムを迎える。

 後半、ゲームは膠着する。桐光学園は中村の右クロスのこぼれを佐々木が左足で叩くが枠外。一方の京都橘は球際、ボールコントロールの部分で抜群の存在感を放つ佐藤の左FKから、藤橋の放ったヘディングシュートがゴールを破るが、オフサイドの判定で先制することができない。高い位置での奪い返しからラストパス、シュートまで持ち込んだ京都橘だったが、ゴール前でスカイブルーの壁を作った桐光学園の前にシュート判断がわずか遅れたり、精度が乱れてしまう。

 31分にはDF松本永遠(3年)の右足ミドルが枠を捉えたが、桐光学園GK北村が横っ飛びでセーブ。終盤は桐光学園が西川、交代出場MF所新太郎(3年)によるカウンターや、MF岩根裕哉(1年)のCKからゴール前のシーンを増やした。京都橘守備陣もDF金沢一矢(2年)や藤橋、佐藤を中心によく踏ん張っていたが、アディショナルタイム突入後の40分、桐光学園がついにスコアを動かす。

 桐光学園は北村のスローから素早い攻撃。左サイドでボールを受けた神田が前方に配球する。そして、攻め残っていた佐々木が、DFの股間を通すドリブルで一気にゴール前へ。シュートを打ち切ることはできなかったが、「ヨセフ!」と右後方で要求した西川へラストパスを通す。これを西川が左足でゴールに沈めて決勝点。西川の2試合連続となる劇的な決勝点によって桐光学園が決勝進出を決めた。

 西川は「率直な心境はホッとしているというか、難しい試合でしたけれども、全員で守って走りきることができたので嬉しいです」と語り、「去年決勝で負けて悔しい思いをしている。ここで満足せずに次勝って全員で喜べるようにやっていきたい」と力を込めた。昨年、あと1勝で逃した舞台まで再び勝ち上がってきた神奈川の雄。2年越しの思いをぶつけて、今年こそ頂点に立つ。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

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