[MOM2944]富山一MF小森登生(3年)_「兄弟揃って夏に強い」。昨年大ブレイクの兄に続く活躍で決勝点!
ゲキサカ / 2019年7月31日 20時19分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.31 総体準決勝 富山一高 1-0 尚志高 吉の浦公園ごさまる陸上競技場]
「練習からやって来たので走り負けることは絶対にないです」
そう言って胸を張ったMF小森登生(3年)が、この日の殊勲者となった。0-0の拮抗した流れが続いていた後半28分、スローインで尚志DFの足が止まった一瞬の隙をついた富山一高は左サイドをFW鈴木崚加(3年)が破ってマイナス方向に折り返すと、そこに待っていたのが小森だった。ワンタッチから右足で豪快に相手GKを破っての決勝点を突き刺してみせた。
加納靖典コーチは「ああいう形を得意にしている選手」と評価するように、中盤から混戦となっているゴール前の“おいしいポジション”へ巧みに入り込んでいく力を持つ。定評のある技術に加え、試合の流れを読んだり、スペースを見付けたりする能力も備えており、それが生きた形となった。
ただ、単に点を取っただけという内容ではなかった。「苦しいときによくキープしてくれた」と加納コーチが振り返ったように、時には体も張りながらマイボールを繋いだり、中盤の競り合いをこなし、ディフェンスに回ったときもサボらずに戦い続けた。春先は「守備をしないことを理由に外したこともある」(加納コーチ)と言うが、全国舞台でそうした課題を克服し、成長した姿を見せ付けている。
「兄弟揃って夏に強い」と加納コーチが笑って振り返るように、昨年の大会で大ブレイクした兄・小森飛絢(18年大会得点王)に続く活躍ぶり。「自分は去年出ていないですけど、(桐光は)ベスト8で負けている相手なので、絶対に勝ちたい」と決勝に向けても意気込む。憧れだというエデン・アザール(レアル・マドリー)のように「ドリブルもパスもシュートもできる」選手として全国のファイナルでも輝くことを誓う。
(取材・文 川端暁彦)●【特設】高校総体2019
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