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「攻守一体」ここに結実。名古屋U-18、クラブユース選手権初制覇! 鳥栖準Vも史上初

ゲキサカ / 2019年8月1日 0時41分

 鳥栖はここでようやく交代カードを切ることができ、MF西田結平(3年)に代わってMF西村洸大(2年)を投入。その後は185cmの長身FW田中禅(2年)にボールを集め、サイド攻撃からMF盧泰曄(3年)のボレー、永田のヘッドでゴールを襲ったが、GK東ジョン(2年)の好セーブに阻まれるなど無得点で前半を終えた。

 鳥栖にとっては失点を重ね、攻撃も繋がらない悪夢のような40分間。田中智宗監督は「何もできない前半」を受け、「ピッチの中でもっとやろうよ、自分たちの力を出し切ろうよ」と精神的な部分で鼓舞したという。さらにハーフタイム明け、相良を下げて準決勝で決勝弾を決めたFW秀島悠太(3年)を投入した。

 すると鳥栖は後半7分、DF松井直人(3年)の浮き球パスをMF本田風智(3年)が中盤で収めると、華麗なターンから右サイドのFW兒玉澪王斗(2年)に展開し、クロスに合わせたのは田中。これは枠を外れたものの、10分に秀島のクロスに対してニアに飛び込んだ田中が頭で合わせ、ようやく追撃の1点を奪った。

 その後は一方的に鳥栖ペースが続いた。後半13分、本田の右足シュートは右のゴールポストに当たったが、直後の14分にもセットプレーを起点に右サイドを攻め上がった盧のクロスに兒玉が頭で合わせる決定機。ところが、ここは東がビッグセーブを見せ、守護神に救われた名古屋が再び主導権を握っていった。

 名古屋は後半19分、カウンター気味に抜け出した倍井の右足シュートが板橋を強襲。25分にも武内の突破から決定機を迎えたが、永田がゴールライン上でスーパークリアを見せた。しかし、この時間帯は板橋が大活躍。28分、34分に武内が決定的なシュートを放ったが、神がかり的な反応で立ちはだかった。

 守護神の奮闘になんとか応えたい鳥栖だが、アグレッシブに対応するDF牛澤健(3年)、DF鷲見星河(2年)の両センターバックに攻撃を絡め取られ、なかなか攻めに出られない。対する名古屋は前に出る意識を失わず、DF石田凌太郎(3年)が何度も右サイドを駆け上がってさすがの迫力を披露した。

 名古屋は終了間際、DF岡崎流也(3年)とDF雨宮陸(3年)を立て続けに投入し、ベンチからチームを支えた最上級生がピッチへ。スタンドからは負傷離脱中のGK三井大輝(3年)、DF舌古圭佑(3年)、FW村上千歩(3年)、DF武井隆之介(3年)、MF松山竜也(3年)も見守る中、タイムアップの笛を迎えた。

 大会を通じてゲームキャプテンを担い、感極まった表情でガッツポーズを見せたMF田邉光平(3年)は「10年間グランパスにいて、一度も頂点を両親に捧げることができていなかった。今日ここで頂点を捧げることがうれしい」と喜びの表情。高い個人技術と献身性を併せ持つタレント集団が全国クラブユースの王座に辿り着いた。

(取材・文 竹内達也)●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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