[アミノ]明治大が立正大に圧勝、前人未到総理大臣杯5年連続決勝進出を目指す
ゲキサカ / 2019年8月1日 13時1分
[7.27 アミノバイタル杯決勝 明治大2-0立正大 味フィ西]
27日に総理大臣杯予選を兼ねたアミノバイタルカップの決勝と3位決定戦が行われた。決勝は現在関東1部リーグ戦で首位を走る明治大と、今季1部リーグ初昇格ながらも2位につけるなど勢いのままに初の決勝進出を果たした立正大が対戦。だが昨年度総理大臣杯覇者の明大が、2-0で勝利し、4年ぶり3度目の優勝に輝いた。
明大が王者の貫禄を見せつけた。
試合は立ち上がりから明大が圧倒。「相手の5バックをいかに疲弊させるか」(明大・栗田大輔監督)に狙いを定め、FW佐藤亮(4年=FC東京U-18)とFW小柏剛(3年=大宮ユース)の2トップが何度となく立正大ゴールに襲いかかる。さらに「ボールを取られてもいいから仕掛けろ」と栗田監督に発破をかけられたMF須貝英大(3年=浜松開成館高)が左サイドで躍動。「相手のほうが個の技術で上回っているから、押し込まれる展開は覚悟していた」(杉田守監督)という立正大だったが「予想以上」の攻撃に、なかなかチャンスを作ることができない。だが立正大もGK三森哲太(4年=札幌U-18)のファインセーブなどでしのぎで明大に得点を許さず、前半はスコアレスで終了する。
後半は一気に動いた。まずは立正大がハーフタイムにMF梅村豪(3年=清水ユース)と、FW見原慧(4年=上田西高)のふたりを同時に投入。「前半は足元の起点をことごとく潰されたので、藤森の裏に抜ける動きと梅村のボール奪取力に賭けた」(杉田監督)。だが立正大が反撃に移る前に、明大が立正大のゴールをこじ開ける。59分、CKの流れからGKの弾いたボールを、DF中村帆高(4年=日大藤沢高)が拾ってゴール前に送ると、これを小柏が右足で押し込む。ユニバーシアード代表の“金メダルコンビ”が、明大に先制点をもたらした。
明大はさらに途中出場のMF森下龍矢(4年=磐田U-18)らが猛攻を仕掛けると、終了間際の89分にも、小柏が右サイドを突破。FW佐藤凌我(3年=東福岡高)がスルーしたマイナスのパスを、MF安部柊斗(4年=FC東京U-18/FC東京内定)が倒れ込みながら放ったシュートはクロスバーに当たり直下に落ちたが、ゴールが認められて2-0に。終始、試合を支配し続けた明大が、最後の最後にダメ押しの追加点で立正大を突き放し、完封勝利で関東王者の栄冠に輝いた。
明大の栗田監督は、テスト期間中でチームとしてまとまった練習ができなかったことを明かし、「だからこそ、その中でチームとしていかに一体感を出せるかだと思った」とコメント。シュート数は22対5。“圧勝”といっていい試合内容となったが、その背景には天皇杯2回戦で川崎フロンターレと対戦した“経験”の積み重ねがあったという。昨年度J1王者に食い下がり、0-1の僅差で敗れた試合で感じたことが「いい方向に作用した。あの試合のイメージが、皆肌に染み込んでいる」と栗田監督。
8月末から始まる総理大臣杯には、関東第1代表として、昨年度に続く連覇を目指す。栗田監督は「もし今年も決勝まで進めば、5年連続の決勝進出となる。まずはそこを狙いたい」と、前人未到の記録に向けて意気込んだ。
(取材・文 飯嶋玲子)
●第93回関東大学L特集
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