涙堪えた富山一のリーダー・MF高木、“スーパーな”存在になって冬の全国舞台に
ゲキサカ / 2019年8月2日 9時30分
[8.1 総体決勝 富山一高 0-1 桐光学園高 金武町フットボールセンター]
準優勝・富山一高のキャプテンマークを巻いたMF高木俊希(3年)は、溢れ出そうになる涙を必死に堪えていた。
「めちゃくちゃ悔しかったし、あと一歩のところで日本一を取れなかったのは悔しいですけれども、それ(仲間たちが涙を流す姿)を見ていたら『自分が泣いていたらダメだ』という思いがあったので。『冬こそは日本一』という気持ちがついたというか、自分がもっと、もっと率先してこのチームを引っ張っていかなければいけないなということを、負けて思いました」
高木は昨年も先発として全国舞台を経験。本来はアタッカーだが、MF福岡輝(2年)の負傷に伴ってアンカーを務めることになった。福岡離脱後、チームはプリンスリーグ北信越でも守備が安定しなかったというが、万能型の高木がその穴を埋め、全国大会でも存在感のあるプレーを見せていた。
この日は“危険人物“の桐光学園高FW西川潤(3年)をDFと挟み込む形でチェック。時にボールを奪うことにも成功していた高木は、攻撃面でもセットプレーなどから相手ゴールを目指した。だが、チームは試合終了間際の失点で準優勝。好プレーを見せた一方、決勝以外の試合でも精度を欠くシーンのあった高木はさらなるレベルアップを誓った。
「もう1ランク、2ランク飛び抜けた存在になりたいと思いますし、まだまだ特別な存在、スーパーな存在にはなれていない。もっと自分がプレーでも引っ張っていけたらもっとチームが勝てると思うので、もっとスーパーな存在になりたいです」。涙を堪えながら日本一への思いを再確認したリーダーが、よりチームを引っ張る存在、“スーパーな”存在になって冬の全国舞台に戻ってくる。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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