[MOM626]駒澤大FW高橋潤哉(4年)_あまり“いい子ちゃん”はよろしくない

ゲキサカ / 2019年8月6日 20時30分

逆転勝利に握りこぶしを作る高橋潤哉

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.3 関東大学L第9節 駒澤大2-1流通経済大 江戸川]

 後半15分に先制を許した駒澤大だったが、終盤にかけて流通経済大に圧力をかけ続ける。すると同33分、MF薬真寺孝弥(3年=長崎総科大附高)のパスからFW高橋潤哉(4年=山形ユース/山形内定)が左足を振り抜くと、相手に当たってコースが変わったシュートが同点弾となり、逆転勝利を目指すチームに勢いを与えた。

 5月6日の専修大戦以来となる今季リーグ戦2ゴール目。同得点はPKで奪ったものだったため、流れの中では今季初ゴールになる。さらに言えばプロ内定を決めてからの初ゴールになった。

 17年は6得点、18年は7得点と持ち前のフィジカルを活かしたプレーで、下級生のころからコンスタントに得点を積み重ねてきた。しかし上位争いに食い込むチームにあって、高橋自身は個人の数字を伸ばせずにいた。

 巻誠一郎氏ら、日本を代表するストライカーを育ててきた秋田浩一監督も「リーダーとして4年生だし、ストライカーだし、もっとチームのことを含めて、俺が決めてやるという選手にもう少しなってほしい」と指摘。さらに「(下級生のころは)しゃにむに行っていたが、もっといいことをしようという風になっちゃった。それが上に行くための変化なのかもしれないけど、ストライカーというのはいい加減な選手の方が多い。あまり“いい子ちゃん”はよろしくない」と注文をつけた。

 高橋自身も周囲の期待を感じるからこそ、「誰よりも求められていることをやっていかないといけない」と考え込んでしまうことがあるという。だが常に「どんなことを求められても、自分らしさを出さないといけない」という結論を導き出すことで、「自分の良さは点を取ること。フィジカルを活かして起点をつくることもそうですけど、一番は結果だと思っているので、ゴールにこだわっていきたい」と前を向くようにしているようだ。

 ユース時代までを過ごした山形への帰還を発表したのが、6月6日。同月中旬から約1か月間は山形で練習をこなした。そこでは技術はもちろんだが、気持ちの部分の大切さを再確認できたという。「プロ入りまでの残りの5か月をどのように取り組まないといけないのかという部分で得たものは多い。残りの期間はチームに集中できるというメリットもある。ここで求められていることをした中で、結果を出していきたいです」。

 リーグ戦はあと2試合で折り返しを迎えるが、チームは現在2位と好位置につける。来月1日からは総理大臣杯と重要な試合が続いていく。「チームの団結力、一人ひとりの力が必要になってくる。練習からしっかりやって、次も勝てるようにしたい」。一戦必勝。そのためには自身の結果が何よりも必要になると自覚するストライカーがチームをけん引する。

(取材・文 児玉幸洋)●第93回関東大学L特集

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