[福島復旧・復興祈念ユース大会] 米子北との熱戦制した尚志は一つ成長示す試合に。選手権で福島に元気を
ゲキサカ / 2019年8月6日 20時21分
一方の尚志は最前線のFW阿部要門(2年)が非常にパワフルな動き。相手DFを弾き飛ばして前進するなど異質の存在感を放っていた。だが、米子北はGK長崎勇也(2年)がビッグセーブを見せていたほか、DF陣も最後の局面で粘るなど1点差のまま食らいつく。
後半、米子北は大きくメンバーを入れ替えたが、ロングスローなどからゴール前のシーンを作り続けると15分、FW廣田皓平(3年)のラストパスが中央の中田へ通り、右足シュート。このこぼれ球をFW岡田后央(3年)が右足で押し込んで同点に追いついた。
尚志は失点こそ反省点だったが、仲村監督が「(試合を通して)スライディングやシュートブロックは良かった」と振り返ったように、戦う姿勢やゴールへの執着心を見せ続けた。そして、MF郡司克翔(3年)の仕掛けや小池、吉田のパスなどからチャンスを作り、試合終了間際に鮮やかな崩しから勝ち越し点。その直後にGK鈴木康洋(3年)が判断良く飛び出してゴールを守るシーンもあったが、尚志はインターハイや戦う姿勢が課題となった前日の桐光学園高戦からの成長を一つ示す形で勝利した。
小池は「インターハイで全国制覇できなかったので、選手権では必ず全国制覇できるように、これからレベルアップしていきたい」と語り、震災からの復旧・復興を目指す地元・福島へ向けて「尚志らしいサッカーを、観客の人がもっと面白いと思ってくれるようなサッカーをしたいです」と意気込んでいた。尚志は昨冬の選手権、そしてインターハイと連続で全国準決勝進出。より自分たちのサッカーを表現して、選手権で福島を元気づける。
(取材・文 吉田太郎)
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