[MOM627]順天堂大FW大森真吾(1年)_2戦連続決勝点、右サイドでもFWでも
ゲキサカ / 2019年8月8日 15時20分
まずは8月4日の早稲田大戦。右サイドで先発していたMF大森真吾(1年=東福岡高)だが、1トップにポジションを移すと、後半39分にGKに弾かれたシュートのこぼれ球を頭で押し込んで、決勝点を記録。さらに同7日に行われた駒澤大戦でも同点の後半33分に右足で勝ち越し弾。2試合連続となる今季3点目で順天堂大を5連勝に導き、そして2位への引き上げた。
久しぶりのFW起用を指示した堀池巧監督の期待に応えた。「高校時代も1トップのFWをやっていたので、自分の中でハマった感じはしました。本来のFWというポジションで点を取れたのは、次につながるかな、と思いました」と笑顔で振り返った。
“赤い彗星”こと名門・東福岡高ではセンターフォワードとしてチームを牽引してきた。しかし順大では「本来のFWで結果を出せず」右サイドハーフで起用されている。起用され続けていることに感謝しながらも、「最初はどう動くのか、どういうふうにボールを受けたらいいのかとまどった」。
ただ、高校時代からフィジカルの強さには定評があり、大森自身も「フィジカルは通用すると思う」と大学サッカーでも通用するという確信を持てている。今、課題としているのは“頭”の部分だという。
「高校時代までの感覚でやっていると壁にぶつかるし、頭を使わなければその壁も乗り越えられない。中に入ってボールを受けたり、逆に外に張ったり。そのタイミングや体の向き、守備についてもFWより右サイドのほうが頭を使う。右サイドとしての抜け出しのタイミングやクロスの質も上げていかないといけない」
取材中、後ろを通った堀池監督が「まだまだ得点が少ない」と大森に発破をかけるシーンがあった。リーグ戦ではこれまで全9試合にスタメン出場しているが、得点は3。東福岡高で鳴らした点取り屋としてはまだまだ上を目指したい数字で、本人も「決定力向上は課題のひとつ」と自覚している。
ただ、これまでのような“感覚”だけのサッカーでは通用しないことも確か。そのためにも右サイドで経験を積み、どのポジションでもゴールを狙える、真のストライカーへ。前期最終節となる10日の次節、首位明治大戦との大一番は試金石になる。
(取材・文 飯嶋玲子)●第93回関東大学L特集
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