74年後も「風化させない」長崎23歳DF鹿山が綴った“平和”への思い
ゲキサカ / 2019年8月9日 11時2分
長崎市に原子爆弾が投下された日から今日で丸74年。V・ファーレン長崎は今夏も平和祈念ユニフォームを身を包んで戦っているが、長崎市出身DF鹿山拓真(23)が原爆忌を翌日に控えた8日、自身の公式インスタグラム(@shika_0526)で平和への思いを綴った。
1945年8月9日午前11時2分、当時日本と交戦中だったアメリカ軍は、長崎市に国内2発目の原子爆弾を投下した。この影響で、長崎市の人口のおよそ1/3にあたる約7万4千人が死亡。後遺症に苦しんだ人々も含めた死没者名簿は現在18万2601人にまで達している。
もっとも、それほど悲惨な出来事が起きた一方で、記憶の風化も懸念されている。NHKが戦後70年に合わせて実施した世論調査では、広島市と長崎市に原爆を投下された日を「正しく答えられなかった人」がそれぞれ「7割程度」だったという。
鹿山の投稿はそうした問題意識に端を発したものだ。1996年5月26日に長崎で生まれ、高校卒業までの間を長崎で育ち、その後は愛知県の東海学園大で4年間を過ごしたが、2019年から再び故郷の長崎に帰ってきた23歳。そのような立場から見た「平和」がリアルに綴られている。
この投稿をInstagramで見る . 明日、8月9日11時2分。 長崎に原爆投下された日。 あの日から74年。 . 長崎県出身の私は 小さい頃から平和についてたくさん学んできました。 8月9日には登校し 語り部さんのお話を聞いたり 学校の皆んなと黙祷を捧げ 平和について皆んなで考え 当たり前の日々を当たり前に過ごすことができることに 改めて感謝できる、私にとってとても大切な瞬間でした。 . 私は大学時代に初めて県外で生活し、 「原爆を落とされた日を知らない人がいること」 「8月9日11時2分にサイレンが鳴らないこと」に とても衝撃を受けました。 その時に私は 「平和」の尊さを 未来に伝えていく役目があると強く感じました。 . 「歴史を風化させないために」 長崎県出身の若者の一人として。 私にできることは 未来に伝えていく為にも もっと知ること。学ぶこと。 . 一人のサッカープレーヤーとして 私にできることは ピッチの上で一生懸命にがむしゃらにプレーし たくさんの方々に幸せや感動をお届けすることが 平和に繋がることだと思います。 . あなたにとって平和とは。 未来の平和のために あなたが大切にしたいことはなんですか。 平和について考える瞬間が少しでも増えることが 平和への第一歩だと私は思います。 . そして「平和の輪を広げていく」 その使命と責任が V・ファーレン長崎にあります。 「愛と平和と一生懸命」 愛する人たちのために プレーできる喜びと感謝の気持ちを忘れず こういう状況だからこそ 長崎を1つに。J1昇格に向けて。 共に歩んでいきましょう。 . #ナガサキ #vvaren #nagasaki #愛と平和と一生懸命 #あの日を忘れない 鹿山拓真さん(@shika_0526)がシェアした投稿 - 2019年 8月月8日午前4時42分PDT
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