[和倉ユース大会]「完璧!」の崩し含む2発!前橋育英が矢板中央退けて決勝進出!
ゲキサカ / 2019年8月10日 11時19分
[8.10 和倉ユース大会準決勝 矢板中央高 1-2 前橋育英高 和倉多目的G]
ユース年代の選手育成を最大の目的に、指導者相互の親睦と交流を促進するとともに、日本サッカーの発展に寄与することを目的とした「第32回石川県ユースサッカーフェスティバル」が7月22日から8月20日までの1か月間かけて開催されている。
大会期間中には石川県内で計9大会が開催され、のべ316チームが参加。そのトップトーナメントである「第7回和倉ユースサッカー大会」は10日午前、準決勝を行った。矢板中央高(栃木)と前橋育英高(群馬)との関東勢対決は、前橋育英が2-1で勝利。前橋育英は10日午後の決勝で浜松開誠館高(静岡)と戦う。
立ち上がりに矢板中央の右MF柿崎貴翔(3年)が決定的なシュートを放ったが、その後は前橋育英がボールを支配する展開。MF熊倉弘達(2年)の右足ミドルなどで相手ゴールを脅かす。
球際の強度が高い矢板中央は、GK溝口陽日(3年)の好守などで凌いでいたが、前橋育英が鮮やかな崩しから2点を先取する。13分、ボールを正確に動かして相手にプレッシャーをかけると、FW山岸楓樹(3年)がMF西山蓮平(3年)とワンツー。リターンを受けた山岸の右足シュートがゴールネットに突き刺さった。
矢板中央は早い時間帯から選手を立て続けに入れ替えるが、前橋育英はU-17日本代表候補MF櫻井辰徳(2年)を中心に体勢の良い選手を活用しながらのパスワーク。そして、24分に正確なパスワークで再び相手の守りを切り崩す。山岸のスルーパスから西山が左足で決めると、選手たちの間から「完璧!」という声が上がっていた。
前橋育英は怪我のMF渡邉綾平主将(3年)らが不在だったが、後半もボールを支配。交代出場のMF國分健助(3年)が突破からポストを叩くシュートを放つなど追加点を狙う。
一方、2点差のまま食い下がった矢板中央が試合終盤、攻撃に枚数をかけて反撃を強化。MF左合修土(3年)の左足シュートがクロスバーを叩くなどなかなかゴールを奪えなかったが、アディショナルタイムにシュートのこぼれ球を左合が押し込んで1点を返す。
ただし、反撃はここまで。矢板中央の高橋健二監督も「巧い」と認めるような戦いを見せた前橋育英が堂々の内容で決勝へ駒を進めた。
(取材・文 吉田太郎)
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