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[MOM629]仙台大MF松尾佑介(4年)_J2で大活躍する余裕、落ち着き、貫禄

ゲキサカ / 2019年8月30日 13時54分

MF松尾佑介が落ち着きのあるプレーをみせた

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.29 総理大臣杯1回戦 IPU・環太平洋大2-4仙台大 ヤンマースタジアム長居]

 軽やかな切り返しから繰り出すドリブルでいとも簡単に相手エリアの深い位置までボールを運んだかと思えば、落ち着いたボールキープで周囲の攻撃参加を引き出すし時間を作る。IPU・環太平洋大(中国)との一戦で見せた相手のプレスを苦にしない落ち着いたプレーから、貫禄すらも漂っていたのが、仙台大(東北)のMF松尾佑介(4年=浦和ユース)だ。

 松尾は6月12日にJ2の横浜FCへの内定が発表されると、同29日の岡山戦では特別指定選手として途中出場でプロデビュー。以降は6試合でスタメン出場を果たし、3ゴールを決めている。5日前に行われた鹿児島戦にも出場し、勝利に導くゴールをマーク。仙台大への合流は、宮城から大阪への移動するタイミングとなり、大会に向けてチームメイトと練習できたのは紅白戦の一度のみだった。

 ただ、「守備のタスクは(横浜FCと)あまり変わらない」ため戸惑いは見られない。「やれるのは分かっているので、困ったらボールを預けられる」と吉田裕幸コーチが話す通り、チームメイトも上手く松尾を活用し、チャンスを伺った。持ち味であるドリブルで左サイドの高い位置まで仕掛けられる場面が目立ったが、効果的だったのは彼のキープから左SB井上友也(4年=横浜FCユース)が攻め上がる動きだった。これまではボールを持てば単騎での突破が第一の選択肢だったが、横浜FCで経験を積んだことでプレーが変化。「チーム全体でしっかり押し上げて深い位置をとることで相手のカウンターを阻止できればと思っていた。横浜FCで良い経験をさせてもらい考え方が少し変わった。ゲームの流れをしっかり考えてプレーしたり、最後の終わらせ方など駆け引きの部分がプロとアマでは違う。相手の嫌がることを意識してプレーするようになった」。

 もちろん仕掛けられる場面では思い切りよく高い位置までボールを運ぶ。キープとドリブル、そしてパスを上手く使い分けた松尾の動きはIPUの選手にとって厄介で、松尾は前半15分には左サイドを突破すると、ゴール前にパスを展開。中央のFW樋口颯太(2年=浦和ユース)が落としたボールを井上が決めて仙台大が先制した。32分にもDF本吉佑多(4年=仙台ユース)が加点したが、「自分も含めて前半のうちに攻撃陣がもう少し点を獲れた。しっかり3点目を獲れていれば、相手の心が折れていたと思う」と振り返る通り、前半のうちに勝負の行方を決めることができず、1点を返された。

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