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大手企業から貰った内定を辞退…森下龍矢が鳥栖入団を決めるまで

ゲキサカ / 2019年9月1日 16時36分

「鳥栖は本当にいいクラブだなというか、学生である僕を尊重してくれたことで、恩返ししたいなという気持ちに変わっていきました。プロに行くんだったら磐田かと考えていました。ずっと戻りたかったので。でも進路って人生を決める大岐路。今はそこを寛容に見守ってくれた鳥栖のみなさん、選手、スタッフに感謝したいと思っています」

 鳥栖への入団は7月のユニバーシアード大会前には決めていた。プレー面でも鳥栖のスタイルに自身のプレースタイルを簡単に重ねられたことが、決断を容易にした。

「僕のプレースタイルがフィットしているなと感じました。出るのは簡単ではないとは思いますけど、今年中には一員としてJ1残留を目指したいなという気持ちが凄くあります」

 プロに進むことを決めたことで、今まであまり重要視してこなかったという筋力トレーニングにも力を入れ始めた。ただ筋トレの重要性も感じているが、それよりも鍛えたいのは“巧さ”の部分。練習参加した際に先日現役を引退したFWフェルナンド・トーレスとシャワールームで遭遇したが、「柱」に見えたと笑う。「筋トレも重要だと思うけど、そのレベルじゃないな」と感じたという。

「日本がどうやって世界に勝っていくかって、たぶん単純な当たりとかじゃない。潜り込むとか、当て方といった感覚や技術の部分だと思う。もちろん筋トレはしますけど、そういうところを見ながら、感じながらやっていきたいなと思います」

 頭の中はプロ仕様。もう迷いもない。

「残念ながら内定を辞退するとなった時も、本当に温かく背中を押してくれました。今は何も考えずにサッカーに打ち込めていますが、いろんな人や企業さんの後押しがあって、サッカー選手になれた。やれてあと15年間くらいだと思うけど、今は後悔がないところまでやりたいなと思っています」

 改めて気付くことができたのは、自分一人で生きているのではないということ。これからも森下は「人への感謝」を持って、思う存分大好きなサッカーを続けていく。

(取材・文 児玉幸洋)●第43回総理大臣杯特集

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