[MOM635]明治大DF小野寺健也(4年)_指揮官に落とされた雷に発奮!千金決勝弾
ゲキサカ / 2019年9月8日 11時59分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.7 総理大臣杯決勝 明治大2-1法政大 ヤンマースタジアム長居]
大学に入っての公式戦初ゴールが大一番で飛び出した。1-1の後半24分、明治大(関東1)は右サイドでCKを獲得。MF中村健人(4年=東福岡高)がゴール前に精度の高いボールを入れると、ファーサイドに走り込んだDF小野寺健也(4年=日大藤沢高)が頭に合わせて叩き込む。相手の2mGK中野小次郎(3年=徳島ユース)も流石にどうすることも出来なかった。
値千金のゴールを決めた背番号22は「中村健人は間違いなくいいボールを蹴ってくるので、自分は信じて得意な場所に入りました。自分の持っている感性を信じて良かった。このタイミングで決められるとは思っていなかったけど、今までの積み重ねが実ったと思います」と笑顔を弾けさせた。
ハーフタイムに栗田大輔監督が珍しく雷を落とした。その標的となっていたのが、小野寺だった。控室に入った瞬間に呼び止められて、周囲が驚くほどの剣幕でまくし立てられたという。
小野寺自身も「今までに見たことがないような顔」で怒る指揮官の言葉をただただ聞くことしか出来なかったというが、「いつものお前じゃないぞ。もっと出来るぞ」と喝を入れられたことで、「後半は取り返そう」という気持ちに切り替えることが出来たという。
また今大会は準々決勝の順天堂大戦で、DF佐藤瑶大(3年=駒沢大学高)が左足首を捻挫。“代役”として小野寺に出番が回ってきていた。今季はリーグ戦でも出番を争っており、「切磋琢磨しているライバルであり仲間」と強く意識する存在。だからこそ「瑶大自身が一番悔しいと思う。だから一番は瑶大のことを思ってプレーした」という。後輩を思う顔は充実感に溢れていた。
(取材・文 児玉幸洋)●第43回総理大臣杯特集
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