[NB CHAMPIONSHIP U-16]決勝で再び静学撃破!福岡の新鋭・飯塚が「強気の仕掛け」と「助け合える距離感」で“全国級”のU-16大会制す!
ゲキサカ / 2019年9月16日 21時31分
前半は静岡学園が個々の技術の高さを示す。まずは5分、松永の展開から、右サイドの長澤を追い越してPAに潜り込んだ栗山がループシュート。12分には清水のスルーパスから中屋がフィニッシュに持ち込んだ。後方からゆっくりとボールを繋いで攻める静岡学園は、PA近くまで持ち込むと長澤や松村がドリブル突破にチャレンジ。清水の判断の速い動きなども合わせて主導権を握る形で攻め続けた。
準決勝から中1時間ほどで開催された決勝。飯塚は序盤、運動量が上がらず、ボールを握られる展開となったが、島田一真コーチが「決勝トーナメントに入ってから言っているテーマは同じで、『強気に仕掛ける』『強気に押す』ということと、同時に『助け合える距離感』。攻撃があって、失いかけた時にはファーストディフェンダーが入っているような『助け合える距離』にいること。そのために走らないといけない。できなければ圧倒的にやられる」と語ったように、徐々に自分たちのやるべき「強気の仕掛け」と「助け合える距離感」を表現していく。
各選手が“味方を助ける”ポジション取りを徹底してボールを奪い返す回数を増やすと、長崎や高尾、村越が強気の仕掛け。押し込まれる展開の中で決定的なシーンを作ることはできなかったが、それでも幾度か狭い局面で繋ぐ巧さと鋭いドリブルを発揮し、強豪と攻め合っていた。
静岡学園は後半開始から準決勝のヒーローで、すでにプリンスリーグ東海デビューを果たしているGK 生嶋健太郎とMF鈴木大和、MF古川陽介、FW菊池柊哉を同時投入。さらにギアを上げて1点をもぎ取ろうとする。
だが、後半により勢いを増したのは風上に立った飯塚の方だった。4分に右サイドを突いた高尾がゴールを狙うと、DFに当たったボールがポストを直撃。そして池田の仕掛けなどからゴールに迫り、先制点を奪った。
9分、別所がPAから蹴ったボールを村越がゴール方向へ流すと、上手くDFの背中の方向にコントロールした高尾がクリアしようとしたDFよりも一瞬速くシュートを撃ち込んで先制点。青のユニフォームの選手たちが喜びを爆発させた。
16分、飯塚は岡村拓海と中山隼を同時投入し、静岡学園はSB野村海翔を入れて清水を前に押し出す。静岡学園はその清水や松永を起点にチャンスを作るが、飯塚は球際での潰しが利いていた岡本をはじめ、築田、菊本、中川の4バックや森園、GK別所が的確な守備対応。状況に応じたクリア、タックルで得点を許さない。
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