[MOM2975]平塚学園DF飯塚洸貴(3年)_抜群の身体能力と強さ発揮。サイドの攻防、空中戦を制圧
ゲキサカ / 2019年9月22日 9時10分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.21 選手権神奈川県予選2回戦 星槎国際高湘南 2-2(PK6-7)平塚学園高 桐蔭学園G]
2得点に絡んだMF富田卓海(3年)やPK戦で2本をストップしたGK鈴木健太(3年)らヒーローの多かった平塚学園高だが、特に貢献度が大きかったのが左SB飯塚洸貴(3年)だ。
身長は170cmと小柄だが、落下地点の予測が速く、跳躍力もある飯塚はチームでエアバトルを担当。この日は相手の180cmFW相手に空中戦を制圧していた。加えて、井原康秀監督が称賛したのが、対人守備の強さだ。平塚学園はスピードに乗って攻め上がってくる星槎国際高湘南の右SB 内田碧空(3年)を警戒。内田は幾度か良い形でハイサイドへ切れ込もうとしていたが、飯塚がギリギリのところで足に当てたり、奪い取ったりしていた。
前方の左SH富田卓海(3年)と協力しながら、相手がスピードを上げたところでカバーリングする形で相手の突破を封殺。井原監督は「あそこをやられたら嫌だったけれど、彼が相手の右サイドの攻撃を半減してくれた」と感謝し、飯塚も「あそこを止めれば攻撃パターンも減ると思ったので、自分的には良かったと思います」と微笑んでいた。
元FWの左SBは攻撃力も発揮。積極的にドリブルで仕掛けるMF 及川秀虎(3年)を追い越す形でPAへ侵入したり、バイシクルシュートを放つなど攻撃面でも目立っていた。
昨年は右SBとして出場し、今年は本職の左SB。もちろん課題もあるが、力のある印象のSBだ。本格的にサッカーを続けるのは高校まで。だからこそ、目の前の選手権予選への意気込みは強い。「もちろん守備を欠かさずに得点に絡めるように前に仕掛けて、仕掛けて、ヘディングも負けずに存在感を出せればいい」。今後続く強敵との戦いでも左サイドと空中戦で目の前の相手を打破し続ける。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2019
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