[プレミアリーグEAST]一週間、全員で甘さを排除してきた市立船橋が尚志から魂の勝利!
ゲキサカ / 2019年9月22日 22時2分
会心の先制ゴールに鷹啄は咆哮。ホームの市立船橋がスコアを動かした。尚志は直後の13分、相手DFの背後へ飛び出したインターハイ得点王・FW山内大空主将(3年)がPKを獲得。だが、中央を狙った山内のシュートは市立船橋GK金子麗音(3年)が足でストップする。
これが試合を左右するようなビッグセーブとなった。15分の決定機を鈴木の連続セーブで凌いだ尚志は、怒涛の反撃。右サイドを突破したCB渡邉光陽(2年)のクロスにMF福田隼也(3年)が飛び込んだほか、CB瀬齊駿登(2年)やFW阿部要門(2年)がチャンスを迎えるが、CB石田侑資(2年)中心に気持ちの込もった守りを見せる市立船橋から同点ゴールを奪うことができない。
市立船橋はピッチ内でハードワークを求める声が激しく飛び交う。それほど選手たちは白星を欲していた。終盤はその重圧による疲労からか足を気にする選手が増えていたが、それでも我慢強く戦い続けた市立船橋が次の1点を獲得。38分、鈴木のキープから右サイドを駆け上がった畑がロングクロスを上げると、ファーサイドの松谷が右足ダイレクトボレーで決めて2-0とした。
市立船橋は40分にも抜群のキープ力を発揮した交代出場FW賀澤陽友(3年)が3人、4人とDFを外してスーパーゴール。試合終了と同時に座り込む選手がいたほど戦い抜いた市立船橋が無失点で、4試合ぶりとなる白星を勝ち取った。
市立船橋の波多秀吾監督は「前回のレイソル戦の負けが一つのきっかけになっているのかなと感じるところと、そのちょっとした甘え、緩さが積み重なっているんだからと再確認して、彼らもスイッチを入れたんじゃないかと思います」。これまではどこかで自分たちの甘さを受け入れられない選手もいた。だが、完敗を喫して最下位に転落したことで言い訳することなく求めてきた厳しさ。その変化が結果に結びついた。
ただし、ここで満足してはならない。町田は「全然、自分的にはまだまだだと思うんですけれども、それ(甘さを排除してきたこと)でこのゲームができたことは継続していかないといけない部分だと思うし、突き詰めないといけない」と語り、金子も「(練習で)この習慣が続けばもっと強いチームになると思いますし、(インターハイ予選の)日体(大柏)戦も負けてその週は良かったけれど、どんどん下がっていってしまったのがあった。継続することが大事」と力を込めた。自分たちの甘さを排除し続けて、ここから名門が巻き返す。
(取材・文 吉田太郎)●高円宮杯プレミアリーグ2019特集
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