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[プリンスリーグ九州]長崎総附が2点リードも、選手層の厚さと底力示した九国大付が追いつき、暫定2位浮上!

ゲキサカ / 2019年9月25日 22時42分

 逆に18分、長崎総科大附は右SB朴倍漌(3年)のドリブル突破からMF島田隼人(3年)が右足の弾丸ショットを決めて3-1。九国大付は吉田晃が古傷を再発させて交代し、攻撃面では奪った後の1本のパスでミスが出てしまうなど、苦しい展開のように映った。

 それでも、江藤謙一監督が「シンプルな形でボールを入れた方が相手の足が止まるなと思った」と振り返ったように、FW米山漣(3年)とFW杉本光(3年)を前線に入れてプレッシャーを掛け続けた九国大付が長崎総科大附ゴールをこじ開ける。

 38分、杉本が頭でゴール方向にボールをそらすと、これで抜け出したFW吉田直樹(3年)が右足で決めて1点差。さらに連続攻撃で相手を押し込んだ九国大付は46分、左SB宮本武(3年)のクロスを米山が頭で折り返し、最後は交代出場のFW小方燿平(3年)が「練習通り」の形で同点ゴールを決めた。九国大付はさらにもう1点を狙ったが、長崎総科大附も凌ぎきって3-3ドロー。勝ち点1を分け合った。

 小嶺忠敏監督から「甘さ」を指摘されていた長崎総科大附は涙を流す選手も。一方、九国大付の選手たちも勝ち点3を逃したことを悔しがっていたが、稗田は「先制されて2点差とかついていても最後まで諦めずに追っていって、同点まで持っていって最後に追い越す力があると思っているので、(きょうは)良い結果とは言えないんですけれども、追いつけたことは良かったと思います」と及第点の評価をしていた。

 九国大付は強敵居並ぶプリンスリーグ九州で暫定2位。今年のインターハイ予選決勝では福岡で絶対的な存在となっている王者・東福岡高をPK戦まで追い詰めている。江藤監督が「層を厚くしようというテーマ。ずっと色々な選手を使ってきました」と説明していたが、福岡制覇、九州上位に食い込むために目指してきた選手層向上に成功。この日はいずれも交代出場の米山と杉本がゴールに絡み、小方が同点ゴールを叩き出した。また吉田晃に代わって緊急投入されたCB森喜大(2年)も役割を全う。指揮官も「(各ポジションで)ある程度揃ってきた」と頷く選手層が勝ち点1をもぎ取る力になった。

 九国大付は今秋、11月23日と30日にプリンスリーグの第17節と第18節(最終節)。また、勝ち上がれば、11月27日と12月4日に選手権福岡県予選準決勝と決勝が行われる過酷な日程だ。それでも稗田は「今年は全員ハードワークできると思うし、気持ちも一つだと思うので乗り越えていきたい」。個々の技術力の高さとプロ内定CBの存在、そして選手層も強みとする九国大付が、選手権予選制覇を第一に目指しながら、もう一つのチャンスにも挑む。

(取材・文 吉田太郎)●高円宮杯プレミアリーグ2019特集

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