鹿島MF中村、復帰戦で即ハット!! 相対した元同僚GK「うまい選手だとは分かっていたけど…」

ゲキサカ / 2019年9月25日 23時59分

鹿島アントラーズMF中村充孝

[9.25 天皇杯4回戦 鹿島4-1横浜FM カシマ]

 華々しい復帰戦だった。鹿島アントラーズMF中村充孝は天皇杯4回戦の横浜F・マリノス戦、前半13分の先制ゴールを皮切りに前半だけでハットトリックを達成。シュート3本すべてをゴールに沈めた決定力が光り、国内3冠に向けて再出発を期するチームを見事に牽引した。

 アウェー扱いの横浜FMに対し、序盤からボールを握られたこの日の鹿島。しかし、ワンチャンスに抜け出した背番号13の妙技が劣勢を打開した。MF永木亮太の浮き球パスに抜け出した中村は左サイドでゴールを視野に収めると、あえて角度のない進路を選択。シュートではGK杉本大地の股を抜き、華麗に先制点を奪った。

「一回中を匂わせて、ニアか足元」と冷静な視野を持っていた中村に対し、かつて京都で共にプレーしていた杉本も脱帽の様子。「うまい選手だというのはわかっていたけど、うまさのイメージを超えてきた。トーキックで股を抜かれたんですが、自分の予測には入っていなかった。あれがJ1トップレベルでやってきた選手」と称えるしかなかった。

 中村はその後も「良いところを見つけることを意識していた」というスペースメイクから決定機を量産。前半30分には、MF遠藤康の折り返しに右足ダイレクトで決めると、アディショナルタイム2分にはカウンター気味に出てきた遠藤の浮き球から中央を突破し、勝利を大きく手繰り寄せる3ゴール目を沈めた。

 もっとも、試合後の表情はそれほど晴れやかではなかった。左太ももの負傷などの影響で、今季の公式戦出場はわずか4試合。この日が6月1日のJ1第14節・G大阪戦以来の復帰戦だったため、後半14分での途中交代に「もっとコンディションを上げていかないといけない」と前を見据える。

 また、プロ入り初のハットトリックについても「周りの人が言ってくれるので特別だと思うけど、毎試合取りたい気持ちが強い」とあっさり。ゴールという結果に関しては単発に終わるのではなく、「継続していく」ということにフォーカスしているようだ。

 すなわち、中村充孝の2019年はこれから。「ここまで迷惑をかけたし、試合に出てナンボなので。ACLではそこにいられない悔しさはあったし、より貪欲にいろんなことをやっていきたい」。最大の目標だったACL連覇を逃したいま、残されたタイトルは国内3冠。一つも落とせない終盤戦に向け、頼れるテクニシャンが帰ってきた。

(取材・文 竹内達也)●第99回天皇杯特設ページ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング