熊本県が武器のサイド攻撃で福島県を攻略!7年ぶりの初戦突破!
ゲキサカ / 2019年9月30日 6時36分
ただし、熊本県は齋藤監督が「(選手たちがピッチ内で確認しながら)スライドして対応していた」と語ったように、判断良くスペースを埋めて対応。相手が攻め切る前にCB後藤達平(熊本U-18)やCB後藤然(ルーテル学院高)らがボールを奪い、カウンター攻撃に繋げていた。
福島県は終盤、アンリを前線へ上げて反撃。35分には、右サイドへ開いたFW齋藤天心(いわきFC U-18、1年)の落としを藤原が良い形で受けたが、熊本県は主将の右SB毎床玲音(熊本国府高2年)が素早くカバーしてシュートを打たせない。GK岩永倫太朗(ルーテル学院高1年)の守るゴールを破らせなかった熊本県は、逆にアディショナルタイム、菊池の右クロスから最後は交代出場のMF上田慎明(ルーテル学院高1年)が左足で決め、2-0で勝利した。
熊本県は大学生とのトレーニングマッチを重ねていた成果を発揮。相手のスピードやパワーに対してプレッシャーを感じずに戦い、スペースへランニングする意識も落とし込まれていた。齋藤監督は「(今後は)一戦一戦ですね。できるだけ、多くの人に熊本の田舎でもこういうサッカーができるんだと見てもらいたい」と期待。菊池も「先を見ずに、一つでも多く勝てれば良い」と力を込めた。一戦一戦、自分たちの役割を徹底し、熊本県の良さを表現して混戦のトーナメントを勝ち上がる。
(取材・文 吉田太郎)●第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」特集
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