[MOM2981]熊本県MF谷山湧人(熊本U-18、1年)_ 効果的なランニングでサイド攻撃を活性化
ゲキサカ / 2019年9月30日 7時5分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.29 国体少年男子1回戦 熊本県 2-0 福島県 北海浜多目的球技場]
献身的なランニングが熊本県の良さを引き出した。熊本県は前半から2シャドーの左の位置に入ったMF谷山湧人(熊本U-18、1年)が前半から福島県の右SBの背後を突く動きを連発。この動きによって、突破力秀でた左FW廣田勇心(熊本U-18、2年)の前方のスペースを作り出していた。
谷山は熊本U-18でもチームメートの廣田と連係よくプレー。熊本県はその廣田の左クロスから先制点を奪い、試合を優位に進めた。谷山は「(SB裏へ抜け出す動きは)チームで有効ということになっていた。自分が使ってもらえればそれで良いんですけれども、使われなくても中でスペースが空く」。本人も「走れた」と振り返る動きの量、質が熊本県のサイド攻撃を活性化していた。
齋藤達也監督(菊陽中)は「前半、谷山が裏を取り続けていたことで廣田が空いていた」と分析。そして、「(谷山は)守備のところも、攻守に渡ってよく頑張っていた」と谷山の献身的なランニングについて、高く評価していた。
谷山はドリブルやミドルシュートが武器。この日はFW坂本光(ルーテル学院高1年)とのワンツーでPAへ飛び出す動きも見せていた。一方で、技術ミスが増えていたことを反省。熊本県のボールを丁寧に繋ぎ、判断良く走るサッカースタイルは所属する熊本U-18のそれと通じるものがあるだけに、「もっとやらないといけない」という思いがある。
それでもこの日、「自分が常にチームのリーダーになるように、チームが苦しい時に走ったりできる選手になりたいなと思っています」という部分をしっかりと表現。チームの勝利に大きく貢献した谷山は、チームが苦しい時こそ走ることを継続し、熊本県を牽引する存在として次の勝利を目指す。
(取材・文 吉田太郎)●第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」特集
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