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“今大会限り”須佐徹太郎副顧問を日本一に…阪南大が福岡大をPK戦で下し4大会ぶり4強入り

ゲキサカ / 2021年12月19日 18時8分

 試合は延長戦でも決着がつかずPK戦に突入。ここで阪南大GK村田がミスを取り返すことになる。先攻の阪南大は一人目が成功すると、後攻で蹴った福岡大の主将DF田中純平(4年=長崎総科大附高)のキックを村田が完全に読み切ってストップ。また福岡大の2人目で蹴った阿部も左ポストを叩くシュートで失敗。阪南大は決めれば勝ちの4人目で蹴ったDF山口和樹(3年=C大阪U-18)が外してしまうが、再度のチャンス、5人目のMF尾崎僚(4年=和歌山北高)が決めきって、ベスト4を手繰り寄せた。

 阪南大の須佐徹太郎副顧問は、今年夏に監督を退任。9月からは副顧問としてチームに関わっているが、今大会限りでいったん阪南大の指導現場から離れることになる。「完全にチームから去るということではないが、とにかく来年はいません」。1986年に同大監督に就任後、数々のタイトルを手にしてきた名将にとっても最後のインカレになっている。

 しかし情熱が陰りを見せることはない。試合前からベンチに集めたイレブンを前に身振り手振りで指示を出す姿が印象的だった。試合後は「もったいない失点をどうするかというところで、すぐに取り返した。相手はゾーンで守っていたので空くと思ったけど、(高田が)上手く打ちましたね。あいつは本当に伸びましたよ」とキーポイントとなった失点直後の同点弾を満足げに振り返った。

 一方の乾真寛監督。2回戦後には須佐副顧問との60代対決となることに、「楽しみな対決。おじいちゃん対決って書いておいてください」と笑みを交えながら気合を十分にしていたが、PK戦負けとあって、「勝たせてあげたかった」とため息交じりに振り返る。

 ただ今季は夏の総理大臣杯への出場が決まっていたが、部内に新型コロナウイルス感染者が出たことで直前で辞退した。「やり場のない思いをぶつけようとみんなが気持ちを上手く持って行ってくれた」。9大会ぶりの4強には届かなかったが、乾監督はそう言ってイレブンの健闘を称えていた。
 
(取材・文 児玉幸洋)●第70回全日本大学選手権(インカレ)特集

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