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鳥栖アカデミーから福岡大までともに過ごした12年…倉員宏人と阿部海斗、ピッチでの再会を夢見て

ゲキサカ / 2021年12月16日 19時55分

 2年生になってから阿部もレギュラーを獲得。「倉員からのパスで生きるというか、自分の存在が生かされる存在。あいつが持ったら必ず裏に動き出すことを意識していました」。10年に及ぶ2人のコンビネーションは、その後も福岡大の大きな武器となった。

 しかし大学4年間の成長で先に評価を得たのは阿部だった。特長である動き出しや前への推進力、セットプレーのキッカーを任されるほどのキック精度。すべての面でレベルを上げた阿部は、ロアッソ熊本からのオファーを快諾。先にプロサッカー選手になるという夢の切符を掴んだ。

「海斗が先に決まったので焦りはあった」と倉員は心境を吐露するが、もちろんまだ、プロになるという自身の夢をあきらめたわけではない。現時点でJFLクラブから話は来ているようだが、今大会は最後のアピールの場として強い気持ちを持って臨んでいた。口ひげも「球際のところとかでも第一印象が大事」と少しでもアピールに繋がればという思いがあったという。ツイッターなどでは「ちょっと老けた」という指摘があったと笑うが、気にすることなく意思を貫いた。

 鳥栖の下部組織での8年間、福岡大での4年間。今までの人生の半分以上となる時間をともに過ごした2人は、いよいよ別々の道を歩むことになる。阿部は「個人として成長して、J1で戦える選手になりたい」と強く意気込む。そして2人はピッチでの再会という新たな夢を立てる。何より次のステージでも2人で培った経験を糧にサッカーと向き合っていくつもりだ。

(取材・文 児玉幸洋)●第70回全日本大学選手権(インカレ)特集

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