出場校チーム紹介:奈良育英高(奈良)
ゲキサカ / 2022年1月1日 15時16分
第100回全国高校サッカー選手権
奈良育英高(奈良)
チーム紹介&注目選手↓
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奈良育英高写真ニュース
画▼全国大会日程
1回戦 4-2 専修大北上高(岩手)
2回戦 0-8 阪南大高(奈良)■出場回数
10年ぶり14回目■過去の最高成績
4強(94年度)■その他、過去の主な全国大会成績
インターハイ出場19回(最高成績8強)、全日本ユース(U-18)選手権出場■監督
梶村卓■主将
MF千田陽介(3年)■今季成績
[インターハイ](県2回戦敗退)
2回戦 0-1 一条高
[リーグ戦]
県1部優勝(13勝4分1敗)
[新人戦](県ブロック優勝)
ブロック決勝 7-0 東大寺高■予選成績
2回戦 2-0 高田商高
3回戦 4-1 天理高
準々決勝 2-1 生駒高
準決勝 3-0 山辺高
決勝 2-1 五條高■都道府県予選決勝布陣&決勝メモ
[4-1-4-1]
栂井相希
古結優希 丸石政宗
神野貴良人 田中秀征
岡本大生
千田陽介 林汰甫
岡橋達希 村田恵達
吉留匠輝
[決勝メモ]
2年ぶりの奪還を狙う五條高が先制点を奪った。前半25分、左CKからニアでコースを変えたMF幸田愛流(2年)のゴールで1-0。奈良育英は相手の厳しいプレッシングに苦戦していたが、それでも徐々にビルドアップから前線へボールを繋ぐ回数を増やしていく。そして後半38分、DF三間龍之介(3年)のクロスを受けたFW山尾星翔(3年)が右足で同点ゴール。さらに後半アディショナルタイム、DF千田陽介(3年)の右CKをDF瀧陽向(3年)が頭で合わせ、2-1で10年ぶりの選手権出場を決めた。■予選取材記者(前田カオリ記者)チーム紹介
伝統の“全員攻撃・全員守備”を徹底。復権した名門
選手権奈良大会の頂点に立つのは、10年ぶりとなった奈良育英。2月にOBである梶村卓監督が就任して以降、奈良育英の伝統“全員攻撃・全員守備”を再び掲げて徹底し、選手権への切符だけでなく奈良県リーグ1部の優勝とプリンスリーグ関西への復帰も勝ち取った。
2年前、県内の1年生のみで行われる大会において奈良育英から2組が出場し、決勝戦にはその2組ともが勝ち進んだ。その時の選手たちが、現在の3年生。さらにその選手たちの能力を高めるために、梶村監督は選手それぞれの個性を見ながら複数のポジションに立てるよう育ててきた。奈良育英は最終ラインからしっかりとビルドアップしてくるチームだが、奈良県大会決勝では攻撃を組み立てていく上で重要であろうCBを途中交代し、ビルドアップの質を下げなかったどころか、劇的な逆転弾を挙げたのもその交代で入ったCB瀧陽向(3年)だった。CBだけに限っても他に担当できる選手が何名かおり、対戦相手やどのような試合展開にしたいかでメンバーを選ぶことができる。奈良県大会を通じて同じスタート布陣だった試合はなく、選手層の厚さは県内随一だ。県外チームとの対戦機会が少なかったが、選手権への出場権を得たあと、プリンスリーグ関西のプレーオフで京都共栄高(京都)や大阪学院大高(大阪)と対戦し、手応えや課題を得ることができた。
今年はメンタリティの部分を見直すために日常生活から変化させることにも取り組み、精神面も鍛え上げてきた。粘り強く安定した“全員守備”は、チームの強み。チーム全体として運動量も豊富で、前線にいる選手も前での守備だけでなく深い位置に戻ってくるので、人数をかけながら落ち着いて対応することができる。選手権奈良県大会やプリンス関西プレーオフを戦う中で、球際や切り替えの部分もさらに磨きがかかってきた。
関西からはビルドアップを基盤とした他のチームも出場するが、奈良育英のビルドアップにはGK吉留匠輝(3年)も参加。相手のプレッシングから止むなく後方に立つGKに一旦預けられるといった印象のものではなく、吉留も最終ラインの一員として相手の厳しい寄せがあっても堂々たるパス回しを見せる。奈良育英の“全員攻撃”を象徴する1つの特徴と言えるだろう。
相手を揺さぶるボール回しからのゴールや、奈良県大会決勝で見せたような試合終了まで食らいつくたくましさを全国の舞台でも披露したい。■予選取材記者(前田カオリ記者)注目選手
チームのまとめ役。奈良MVP
DF千田陽介(3年)
「奈良県大会で最優秀選手賞を獲得。チームのまとまりは、千田がひたむきに築き上げてきた。苦しいシーンでも、しっかり周囲を鼓舞してくれる頼れるキャプテン。左足から出される精度の高いキックがチームの得点源となる」
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