「選手以上に準備してくれた」浦和サポの存在…槙野「味方じゃなくなるのはすごくつらい」
ゲキサカ / 2021年12月21日 14時13分
浦和レッズを退団するDF槙野智章が21日、都内の神田明神で行われたfreee株式会社のイベント「電子帳簿保存法PRイベント さよなら、レシート感謝祭」に出席。「感謝を込めたレシート切断式」や「感謝を込めたレシート収め式」などを行い、イベントを盛り上げると、その後取材に応じて浦和への思いを改めて口にした。
11月16日に今季限りでの退団が発表された。契約満了が伝えられてからは「3週間くらいは整理がつかないし、ほぼ毎日泣いていた」という槙野だが、「まだシーズンが残っていた。自分がこのチームに最後やらないといけないことを整理してトレーニングを行ってきた」と前を向いて日々を過ごしてきた。
迎えた19日の天皇杯決勝では、1-0とリードした後半38分からピッチへと送り込まれる。同45分に同点に追い付かれながらも、同アディショナルタイムに劇的な展開が待っていた。主役となったのは槙野だ。CKのこぼれ球に反応したMF柴戸海のシュートをヘディングでコースを変えると、ボールはネットを揺らして決勝点となるゴールが生まれた。
ゴールが決まったことを確認すると、ピッチ上を駆け回って歓喜を爆発。最後はゴール裏のファン・サポーターと喜びを分かち合う。2-1の勝利を収めたチームは天皇杯を制し、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得することになった。
あれから2日。槙野は、「これまで数多くの場面を過ごしてきた中で、あれほどのドラマチックなゴールを決めたことはない。自分の力だけで取ったゴールとは思っていないし、これまで携わってくれた方、ファン・サポーターを含めてのゴール。一生自分の中で語り継がれると思う」と劇的なゴールを振り返った。
先日には解散式が行われ、これまでともに戦ってきた仲間に挨拶を行ったようだ。「これまでは椅子に座って退団する選手のスピーチを見てきた」ものの、今回は逆の立場。「来季はまた違ったチームになると思うけど、僕が浦和でやってきたこととか、自分の魂はチームに置いていく、後輩たちに託すぞという話はさせて頂いた」。思いを“後輩”たちに伝えると、「涙する選手もいたし、僕自身も泣いてしまった」という。
12年に浦和に加入し、10年もの時間を過ごした。改めて感じたのは「浦和に来たからこそ、たくさんサッカーに対して取り組めた。多分、他のチームに行ったら、こんなにもサッカーを好きになっていなかったと思う」ということ。
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