ユース取材ライター陣が推薦する選手権注目の11傑vol.2
ゲキサカ / 2021年12月26日 7時53分
DF安木颯汰(西武台高3年)
シーズン当初の構想ではスタメンに入っていなかったというが、着実に結果を積み上げて異色の輝きを放つ存在に。守屋保監督が「びっくりするときがある」と笑う自由自在なポジション取りでピッチを駆け回り、左SBながらクロスをヘディングで合わせて主役を奪う。
DF片山大治郎(富山一高3年)
富山一が誇る大外の槍。「コーチからは『1対1になったら全部仕掛けるつもりでいけ』と言われている」とドリブルでの打開力に全幅の信頼を置かれており、スピード感満点のドリブルは天下一品。ドルトムントが大好きで、憧れの選手はイングランド代表MFサンチョ。
MF佐々木奈琉(帝京長岡高3年)
谷口哲朗総監督が「欠かせない選手。アイツは外せない」と語る右の翼。技巧派揃いのテクニシャンたちが中央から崩していくのが帝京長岡……と見せかけて、この男が右から決定的な仕事をこなす。アップダウンもしっかりこなし、前でも後ろでもプレーできる柔軟さも備える。
MF徳永涼(前橋育英高2年)
「守備がいいんだよね、守備が。ディフェンス力に凄いモノがある」。前橋育英・山田耕介監督がそう評するようになった急成長ボランチは、柏U-15出身らしく元々はテクニックが売りの選手。それが前橋育英に来て守備の楽しさを覚え、攻守兼備の名手になってきた。
MF江川楓(瀬戸内高2年)
U-17高校選抜に選ばれ、もはや“無印”という感じでもなくなってきた名手の卵。巧みな位置取りでディフェンスラインからボールを引き出し、得意のパス&コントロールからボールを前進させる。右足の精度の高いキックはシュートでも活かされる。選手権ではゴールに期待。
MF田澤夢積(青森山田高3年)
「中学でも最後はスタメンじゃなくなっていたので」と田澤本人が語るとおり、陽の当たる場所を歩んできた選手ではない。ただ、それでも諦めずに努力を続け、試合に出れば結果を残し、今季レギュラーを奪取。この地道に積み上げるマインドこそ“青森山田らしさ”の象徴だ。
執筆者紹介:川端暁彦
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長。2004年の『エル・ゴラッソ』創刊以前から育成年代を中心とした取材活動を行ってきた。現在はフリーランスの編集者兼ライターとして活動し、各種媒体に寄稿。著書『Jの新人』(東邦出版)。「#蹴球メガネーズ」▼関連リンク
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