インカレMVPは駒澤大MF荒木駿太!鳥栖でも「運動量で戦います」
ゲキサカ / 2021年12月25日 22時24分
[12.25 インカレ決勝 阪南大2-3駒澤大 NACK5]
駒澤大(関東2)が阪南大(関西4)に3-2で逆転勝ちし、06年大会以来となる通算7度目の優勝を飾った。大会MVPには、決勝でも2アシストを記録したMF荒木駿太(4年=長崎総科大附高/鳥栖内定)が輝いた。
「(優勝の瞬間は)4年間の最後の大会で優勝できたのがすごくうれしくて、全身の力が抜けた。この仲間じゃないと優勝できなかった。この仲間に感謝したい。みんなのおかげで取れたMVP、駒澤みんながMVPだと思います」。時折声を詰まらせながらも、MVPアタッカーは充実感を漂わせていた。
最高の仲間に恵まれた。特にFW土信田悠生(4年=高川学園高/熊本内定)、FW宮崎鴻(4年=前橋育英高/栃木内定)のトリオは、今年の大学サッカー界を象徴する3人だった。得点王の土信田が14得点2アシスト、宮崎が11得点5アシスト、そして荒木も11得点5アシストを記録し、3人でチームの8割近くの得点を生み出した。インカレでも3人が得点に絡まない日はなかった。
今年度よりトップチームの指導を行っている深井正樹コーチは、チーム立ち上げ時にまずは「荒木をどこで使うか」を秋田浩一監督と話し合ったという。「土信田、鴻のどちらかと組ませるのか、それだと(土信田と宮崎の出場が)半分ずつになってしまうので、前を3枚にした」と最強3トップ誕生の逸話を明かすなど、誰もが認めるチームの中心。日本一になったチームのMVPが荒木になることは必然だった。
大学ラストを最高の形で締めくくった荒木は、来季より地元九州に本拠地を置くサガン鳥栖でプロキャリアをスタートさせる。「鳥栖に行ったとしても、運動量で戦いますし、4年間学んだことは絶対に忘れずにやりたい」と意気込みを語る。アップグレードした駒澤サッカーの体現者が、大学サッカーで得た自信を胸に、プロの世界に足を踏み入れる。
■優勝
駒澤大(2006年・第55回大会以来7回目)
■準優勝
阪南大
■第3位
流通経済大、明治大
■最優秀選手
荒木駿太(駒澤大4年)
■ベストGK
松本瞬(駒澤大4年)
■ベストDF
猪俣主真(駒澤大4年)
■ベストMF
江口稜馬 (阪南大4年)
■ベストFW
宮崎鴻(駒澤大4年)
■フェアプレー賞
駒澤大
(取材・文 児玉幸洋)●第70回全日本大学選手権(インカレ)特集
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