前回覇者・鳥栖U-15が再び決勝へ! 名古屋U-15とのPK接戦を制し、高円宮杯U-15連覇に王手
ゲキサカ / 2021年12月26日 0時12分
鳥栖はトーナメント戦で無類の強さを発揮。夏のクラブユース選手権では2019年に優勝し、同年冬の高円宮杯では準優勝を果たす。20年夏のクラブユース選手権は中止となったものの、同年冬の高円宮杯では優勝を達成。今夏のクラブユース選手権はPK戦の末、準優勝。そして今回、この3年間で5度目となるファイナル進出を決めた。
鳥栖U-15の森惠佑監督は、チームの強さについて「どんな状況になっても、どんな舞台になっても、自分たちがやっているもの、積み上げてきているものを出し切る力。委縮したりとか、大きく見せようとしたりとか、そういったことはまったくない」と語る。「自分たちの100%をしっかり出せるというのが、継続してこういう舞台に来れている中での強みかなと思います」と淡々と自信を垣間見せた。
得点は挙げられなかったものの、名古屋U-15を完封した。188cmの高身長で最終ラインの立ちはだかった主将・大場は「苦しい場面もあったんですけど、自分たちで耐え切った。PKでは絶対に勝ってやろうっていう気持ちで円陣して、PKに臨んで勝てたのでよかったです」と勝利の喜びを語る。
クラブハウスでは、サガン鳥栖の18歳DF中野伸哉ら若手選手と接することが、U-15の選手たちに大きな影響になっているという。「いまトップで活躍している中野たちがピッチ内の部分だけではなくて、ピッチ外も含めて、どういう過ごし方をしていたのか。U-15年代のときはこういうことを意識しているとか、そういうところが、すごく今いる子たちにも刺激になっている」(森監督)。大場もMF相良竜之介や中野と接していることを明かした。
守備陣が守り切ること。大場は「ゼロで抑えられたら、負けることはない。前の選手もやってやろうっていう気持ちになる」と決勝への意気込みを語る。「クラブユースでは準優勝という結果に終わってしまったので、優勝という目標があります。高円宮杯2連覇という目標もあるので、それを達成したい」。圧倒的な勝負強さを誇る鳥栖U-15が、再び決勝の舞台に上がる。
(取材・文 石川祐介)●高円宮杯第33回全日本U-15選手権特集ページ
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